菅野芳秀のブログ
▼「想定外の事態」
地震も、津波も、これまでにない大きな地震、大きな被害やったって聞きますので、想定外のことだったと思います。
江戸時代に宝永地震(1707年)M8.6が記録されているんですって・・・。
でも、炉心溶融は想定外ではなく、以前から警告されていたんです・・・。
「想定外の事態」と言って、責任を地震や津波だけの所為にしないでください。
大地震が起き、津波が発生して、すべての電源がダメになるという事態が起こりうることを、原発の専門家が指摘していたんですって・・・。
でも、最近は原発増設だといって・・・、
またトップセールスだといって、アジア各地にも売り歩いていたんですって・・・・。
電力会社も、政府も、人間一人一人の命より経済面(お金)が大事なんやなって思ってしまいます。
なので、原発事故は想定外とは違うんですよ。
危険(今回のような事故)な事を想定できていたんです。
特に専門家の人たちは、私なんかよりもっともっと怖さを知っていたと思います。
なので、東京湾に作らないで、遠く離れた福島に作ったんやろうな・・。
それでも、まだ近過ぎたって・・・・、
福島の人や福島の空や土や水は被害にあってもよかったんですか?
東京の人も福島の人も同じ人間です。
ほんまに『想定外』は、福島県のお百姓さんやでな・・・!
ほんの一か月前まで・・・、
★ 絞った牛乳はすべて廃棄になるなんて
★ 愛情込めて育てた野菜が出荷停止になるなんて
★ 田植えの準備ができなくなるなんて
★ 果実の摘蕾ができなくなるなんて
★ 畑の土を掘り返せなくなるなんて
思ったことも、想像したことも無かったでしょう。
それでも、この地が必ずよみがえる事を信じて頑張っておられるんですよね。
●2011.04.10
●山さくら
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