菅野芳秀のブログ

▼「消費者には、1パック198円の卵が魅力的なんです」

ドイツのくみさんは「消費者には、1パック198円の卵が魅力的なんです」と書きます(いま、東京ではもっと安いのも簡単に見つかるかも)。

その現状での値段はともかく、「安いものに飛びつく」ことを一方的に否定はできません。そこに難しい問題があるのでしょう。だって、そうやって安いものを手にするしかない層の人も確実にいるのだから。

ぼくも国内のフェアトレードが必要だと思います。生産者の生存を保障する適正な価格がつけられなければなりません。

しかし、他方で労働力も安売りが繁盛していて、その適正な価格での購入が難しかったりします。

菅野さんは先日の講座で、都市にオルタナティブを提示できるのかという問いを投げかけられました(武藤さんは菅野さんにも押し返してましたけど)。

確かに、より問われているのは都市の暮らしのほうなのだと思います。そこをどう変えていけるのか。ぼくの好きなサティシュ・クマールというインド生まれのおっさんがいるんですが、彼はメインストリームが破局に向かうのを止めるのは難しいのだから、ライフ(救命)ボートを準備すればいいと言ってました。本当に現状のメインストリームが破綻したら、それは喜ばしいことなんだから、道路に出て、踊ればいいって。

破局に向かうタイタニックのなかでの踊りや、あるいはタイタニック自体をなんとかもたせようとする努力は続いていますが、みんなでここから降りて、違う道を探そう、こんな道がある、というのをエラー&トライアルで探していくしかないかなぁと思います。

その一つがレインボープランなのでしょう。そう、講座では残念ながら、レインボープランの先の話まで行けませんでした。レインボープランのプロセスは、もしかしたら出発点なのかなぁと思います。それをどこに向けて、どのように接続できるのか、そんな話を今度は聞かせて欲しいです。


●2010.02.22
●tu-ta
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