反田 快舟 | Kaishu Sorida

▼日本で一番大切にしたい会社「日本理化学興業」

「障害者の方々が必要とされる会社をつくりたい」(大山康弘会長)。
チョークを製造する同社では、社員47人の7割に当たる33人が知的障害者。

始まりは50年前、一週間の就業体験を条件に受け入れた障害をもつ二人の少女。
彼女たちは、雨の日も風の日も就業時間一時間前に会社に来て、幸せそうに一心不乱に仕事をしたという。そんな様子を見ていた社員が、全員で大山を囲んで言った。「彼女たちを正社員として採用してほしい。できない部分は我々がカバーするから」。

働くということは、社会で必要とされているという幸せを実感できることなのだ。そう気づいた大山はその後、積極的に障害者を雇用することになる。もはやその思いは、同情ではなく、社会的使命となった。

世界でいちばん大切にしたい会社(あさ出版)より

2009.04.29
[2009.10.17]
働けるって幸せですよね。 (田上隆子)

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