熊野古道エピソード5
朝早すぎて、空もまだ暗かった、寒い空気は逆に澄んでいるように感じた。
毛布と湯たんぽを抱えながら、乗り込む。
舟は小さく、隣りの人に肩を触れるほどの大きさ。
自分がちっぽけに感じる程、山と川の風景の雄大さに飲み込まれた。
お洒落なお弁当箱、持ち方間違えて、お弁当箱からおむすびがコロリ・・・。
食べ終えた頃には、空も明るくなって来た。
ある場所に来ると、ガイドさんが笛を吹いてくれた。
川の流れ、風のささやき、鳥のさえずりも無い凛とした空間で。
捧げた笛の音色は、心に染み入り、青空に吸い込まれて行った。
その後、ツアー参加の乗客が感謝をこめて、買ったばかり?のホラ貝を吹いた。
「ボフッ」。
音は水深く沈んだ・・・。
その後、乗っていたボートのエンジンが停止・・・。
エンジンは復活せず、他のボートに引っ張ってもらった。
修行と言わずも、努力の大切さを悟った
熊野川舟下り
2010.11.14:kageturou:[コンテンツ]
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