道具・業界用語あれこれ(21)タテマエ

今回は、タテマエについて。
一般にタテマエ(建前)は、本音と対になっているものですね。


「建前」という言葉を辞書で調べたところ「物事の全ての基本の方針・原則」とありました。
「本音」は、(1)本心から出た言葉。 「―を吐く」「―を漏らす」(2)本当の音色。とあります。

では、建築の建前・・・一般に「上棟式」「棟上げ」などとも言うのですが・・・なぜ「上棟式」が「建前」なの???

上棟式は、「タテマエ」でできている!?そのお話です。


 上棟こぼれ話(本音と建前)
 昔、有名な棟梁がいました。その棟梁が明日、建前と言う前の晩になって、 玄関の柱を短く刻んでしまい、収まらなくなってしまいました。 棟梁は、己の未熟さに死のうと考えたが、それを見た棟梁の奥さんが、自分が代わりに死んでも良いとまで思い、棟梁に酒を飲ませて寝かしつけ、寝ないで考えたのが、マス組と言う工法でした。 翌朝目覚めた棟梁は、奥さんの差し出した枡を受け取ると、「わかった!」と言い、柱の足りない分を、補って納めたのです。 ところが、己の恥が表に出るのを恐れた棟梁は、口封じのために奥さんを殺してしまいました。 殺してから棟梁は、己の犯した罪を悔い、未来永劫、弔うと心に誓い女の七つ道具を棟の上に飾って供養したと言うのが始まりで、建前の儀式となったそうです。 「タテマエ」にこだわるあまり妻を殺してしまった男の生きざまに、「ホンネ」で応じた女の悲話が「本音と建前」の語源となったと言われています。

ブログより転記させていただきました。
2012.06.16:k-yosikazu:[コンテンツ]

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