今回は、「殺」について少々・・
これの用法は、
「埋殺し」・・土工事に使用した矢板・型枠などを引き抜かないで、そのままにしておくこと。
「翅殺し」・・建具を開閉できないように取り付けること。主に採光を目的とした場合だけに用いられる。
「木殺し」・・木を玄翁の木殺し面で叩いてへこませることを木殺し、といいます。組み立ての際によくつかう技術で、ほぞや組み手のきつくて入りにくいところを木殺しして入りやすくします。たたいた所はボンドなどの水分を含むとふくらんで元にもどります。
「殺ぎ継ぎ」・・2材の接合部を斜めに殺いで継ぐ方法。根太・垂木に用いる。
「殺ぎ矧ぎ継ぎ」・・傾斜を板の合わせ目につけたもの。壁板や床板を張るのに使用する。
「殺ぎ板」・・枌ぎ板とも書く。屋根の下葺き(土居葺き)用の厚さ1㎜内外にそいだ薄板。
上の方の「殺す」の意味として「永久に取りつけたままの状態にする事」のようです^・^
下の「殺ぎ(そぎ)」は、
そ・ぐ【削ぐ/殺ぐ】
1 先端や出っぱりの部分を切り落とす。「敵兵の耳を―・ぐ」「剃刀(かみそり)で―・いで整髪する」
2 斜めにけずる。斜めに薄く切る。「ゴボウを―・いで笹がきにする」
3 先を斜めに切ってとがらせる。「竹を―・いで槍(やり)を作る」
4 外に現れようとする勢いや、興味・関心などを奪い去る。「気勢を―・がれる」「興を―・ぐ」「意欲を―・ぐ」「期待を―・ぐ」
5 省略する。簡単にする。
「2 斜めにけずる。斜めに薄く切る。」で合ってるようです^^
「殺す」は、現場でちょいちょい(リホームだと頻繁に!)出てくる用語なので 一度はお聞きになってるかも^^
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