高断熱高気密バーチャル建築(13)土台に先張り???

 高断熱高気密バーチャル(仮想)住宅の13回目・・土台に先張り?

 順調に基礎工事が終わった2人。基礎の養生も終わり、今日から土台を入れるようです。

 遣り方から基礎に墨を写し・・アンカーボルトの位置を土台に写していきます。
 「よし、これで準備完了。後は、アンカーボルトの穴を開けて・・土台パッキンを敷いて・・おや?」
ダンが見ているのは、ミツが持ってきた厚手のビニールシート(気密シート)。ミツは、それを基礎の上に敷いています。

 ミツの行動を不思議そうに眺めながらダンは、ミツの傍に近づいていきます。
 「それ・・あの(段ボール部屋に張った)シートだよね。なにしてるの?」
 「これはね。先張りと言って土台を包むようにするのさ。」
 「包む??それじゃ、湿気が逃げなくて 土台が腐る原因になるのじゃない?」
 「完全に包む訳じゃないよ。君も基礎の中に隙間風が入らないように、土台パッキンを入れるだろう。僕も土台パッキンとこのシートで、基礎の断熱と気密が連続するように先張りするのさ。」
 「へえ・・・」
 聞いても納得できないダンは、自分の現場にもどっていきます。でも・・・気になるのかちょいちょいとミツの様子を覗き込んでいました。


 基礎と建物をつなぐ土台は、基礎との隙間から冷気(暖気)が入り込んだり『基礎断熱の場合』・・(内部)結露や雨水の浸入で早期に腐食したり・・と色々とトラブルの原因となります。そこで、気密を上げるために土台パッキンをいれ隙間をなくしていきます。また、気密工法の場合・・土台から気密を取る必要があるために必要に応じて『先張りシート』を張り、基礎の断熱・断熱部位に応じた気密の連続を図ります。

 コラムに書いた 食べ合わせの悪そうな断熱も先張りをうまく使えば 湿気を遮断し結露を予防できます。
2010.02.20:k-yosikazu:[コンテンツ]

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