高断熱高気密バーチャル(仮想)住宅の九回目・・
型枠に断熱材を貼り付終わったミツ・・その型枠を組み立てると、急に思い出した様に資材倉庫に走り出した。
砕石を敷き並べ転圧をしていたダンは、何が始まったのかと不思議そうに見ている。しばらくすると丸い筒を持ったミツが帰ってきた。
「その筒、何に使うの??」
興味深そうにダンがミツの持っている筒を見ながら近づいてきた。
「これはね・・・」
そう言うとミツは、小さく筒を切り始める。いくつか作ると・・・型枠の長さを測り、所々に印をつけていた。
『・・・??? 何やってるのだろう???』
今度は、小さな筒を型枠の中に入れるミツ。
「そんな物入れたら基礎に穴があくよ。」
「そうだよ・・後からだと大変だからね・・・忘れるところだった。」
「それって・・・何?」
「スリーブさ。」
「スリーブ??」
「この中を給水や排水が通るのさ。後からだと外に立ち上げるか、基礎を壊さないといけないだろう。」
「あああぁ。・・・そうか・・・・そうだよね。」
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