高断熱高気密バーチャル(仮想)住宅の四回目・・今回から断熱について・・
ミツが休憩に戻ると 早めに休憩していたダンが机の資料を見ながら何かしきりに考えていた。
「難しい顔をして何を考えているんだい?」
「君の資料を見て考えているんだよ。」
ダンの前には、断熱材の資料が散乱していた。
「断熱材をどれにするか調べてるの?」
「いや・・そうじゃないよ。どこに入れるかさ・・・。」
「どこ・・? ああ、断熱する場所を考えていたのか・・確かに床下の断熱にするか、基礎の断熱にするか迷うよね。」
「そうなんだよ、基礎だって『外断熱』と『内断熱』があるんだろ。一体、どれがいいのか・・。」
「じゃ、二人で断熱について調べてみようか。」
「うん。それじゃ・・最初は、床の断熱から・・・」
床断熱 床板の下を断熱する方法。断熱材もグラスウール・発砲系断熱材(スタイロホーム・サニーライトなど)・充填断熱材などいくつかある。
床下断熱の為、基礎断熱と違い従来からの床下換気口か基礎から土台を浮かせるパッキン材が必要になる。
部屋(廊下も含む)下の断熱は、比較的楽に施工できるが 間仕切壁への配慮が足りないと床下の冷気が間仕切壁から侵入してきます。
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高断熱高気密バーチャル建築(3) 凍結?
高断熱高気密バーチャル(仮想)住宅の三回目・・今回は凍結について・・
ダンは、バックホーを操作しながらミツが指示する深さに掘っている。最初に掘った自分の基礎(べた基礎)より深く掘っているようだが・・。
「君の基礎っておいらの基礎より深くない?」
休憩時間、ダンはミツに尋ねた。
「そうかもしれないね・・・これが僕の基礎だよ。」

布基礎構造図
ダンも基礎構造図を出してミツの図面と比べていた。

べた基礎構造図
「君の根切り、おいらより15cm深い・・」
「それは、基礎下の凍結予防の為だよ。」
「それって・・この間言っていた凍結深度の事?確かにネットで調べると凍結深度より深く基礎を作るように書いてあるね。」
「うん、そうだよ。これを見て・・地面が凍結すると困るのは基礎だけじゃないよね。水道も凍結しないように埋設するんだ。」
「この表には米沢が載っていない・・でも高畠がある・・・ここの凍結深度は、44.18cmか・・それで君はおいらより15cm深くしたのかい?」
「そうさ。」
「でもなぜ米沢が載っていないのだろう?」
「米沢は豪雪地帯だろ。雪が積もってしまうと 地面の温度が外気温の影響を受けにくくなるので 地盤が凍結しにくくなるそうなんだ。」
「へえ・・・」
※本文の構造図は、この連載用に住宅普及協会仕様書を参照して作成しました。
ダンは、バックホーを操作しながらミツが指示する深さに掘っている。最初に掘った自分の基礎(べた基礎)より深く掘っているようだが・・。
「君の基礎っておいらの基礎より深くない?」
休憩時間、ダンはミツに尋ねた。
「そうかもしれないね・・・これが僕の基礎だよ。」

布基礎構造図
ダンも基礎構造図を出してミツの図面と比べていた。

べた基礎構造図
「君の根切り、おいらより15cm深い・・」
「それは、基礎下の凍結予防の為だよ。」
「それって・・この間言っていた凍結深度の事?確かにネットで調べると凍結深度より深く基礎を作るように書いてあるね。」
「うん、そうだよ。これを見て・・地面が凍結すると困るのは基礎だけじゃないよね。水道も凍結しないように埋設するんだ。」
「この表には米沢が載っていない・・でも高畠がある・・・ここの凍結深度は、44.18cmか・・それで君はおいらより15cm深くしたのかい?」
「そうさ。」
「でもなぜ米沢が載っていないのだろう?」
「米沢は豪雪地帯だろ。雪が積もってしまうと 地面の温度が外気温の影響を受けにくくなるので 地盤が凍結しにくくなるそうなんだ。」
「へえ・・・」
※本文の構造図は、この連載用に住宅普及協会仕様書を参照して作成しました。
高断熱高気密バーチャル建築(2) どっちの基礎にする?
高断熱高気密バーチャル(仮想)住宅の二回目・・今回から基礎工事編が始まります。
ダンとミツは、大きな机に座り これからお互いが造る基礎について話し合っています。
「基礎って一つの種類じゃないようだね・・どれがいいのかな?」
ダンは、机の上にある基礎の資料を見ながらミツに聞いています。
「住宅の基礎には、大きく分けて布基礎とべた基礎があるみたいだよ。」
「布基礎とべた基礎?・・どう違うの?」
「住宅の基礎は、従来は布基礎が主流だったみたい。でも最近は、べた基礎が増えてきたんだよ。」
ミツは、机の資料をダンに見せながら説明を始めました。
布基礎 従来から基礎に使用されてきた手法。逆T字型の形をしているのが特徴。
べた基礎 基礎内部の土間部分に基礎立上り部分と一体に鉄筋とコンクリートを施工する基礎。阪神・淡路大震災が起きてから、線で支える布基礎より面で支えるベタ基礎の方が地震に強いという考えが普及しました。その為、全国的に布基礎よりべた基礎が好まれる傾向にあります。
「じゃ、べた基礎にすればいいのか。」
「そうとも言い切れないのさ・・根切りが十分でなかったり、地盤沈下が起きると どんな基礎でも基礎にクラックが起きる場合もあるから、土地の地耐力や傾斜に応じて決めたほうがいいよ。」
「もう決めたよ!おいらは、べた基礎を造るんだ。」
「それじゃ、僕は布基礎でやるよ。」
二人の基礎工事が始まりました。
基礎のクラック 基礎のひび割れ
地盤沈下 消雪道路や工場用水・住宅用消雪などによる地下水の過剰取水により米沢市内の全域で地盤沈下が発生しました。敷地全体が均一に沈下すれば問題はないのですが・・現実として床コンクリートの亀裂が発生していますので、地盤の不均等沈下がおきていると思われます。
凍結深度 気温の低下により水分を含んだ地盤が凍ります。この地盤の凍結が起こらない地表面からの深さを凍結深度と言います。基礎の根掘りの深さが浅いと寒冷地では地盤が凍って凍結浮上する場合もあります。
ダンとミツは、大きな机に座り これからお互いが造る基礎について話し合っています。
「基礎って一つの種類じゃないようだね・・どれがいいのかな?」
ダンは、机の上にある基礎の資料を見ながらミツに聞いています。
「住宅の基礎には、大きく分けて布基礎とべた基礎があるみたいだよ。」
「布基礎とべた基礎?・・どう違うの?」
「住宅の基礎は、従来は布基礎が主流だったみたい。でも最近は、べた基礎が増えてきたんだよ。」
ミツは、机の資料をダンに見せながら説明を始めました。
布基礎 従来から基礎に使用されてきた手法。逆T字型の形をしているのが特徴。
べた基礎 基礎内部の土間部分に基礎立上り部分と一体に鉄筋とコンクリートを施工する基礎。阪神・淡路大震災が起きてから、線で支える布基礎より面で支えるベタ基礎の方が地震に強いという考えが普及しました。その為、全国的に布基礎よりべた基礎が好まれる傾向にあります。
「じゃ、べた基礎にすればいいのか。」
「そうとも言い切れないのさ・・根切りが十分でなかったり、地盤沈下が起きると どんな基礎でも基礎にクラックが起きる場合もあるから、土地の地耐力や傾斜に応じて決めたほうがいいよ。」
「もう決めたよ!おいらは、べた基礎を造るんだ。」
「それじゃ、僕は布基礎でやるよ。」
二人の基礎工事が始まりました。
基礎のクラック 基礎のひび割れ
地盤沈下 消雪道路や工場用水・住宅用消雪などによる地下水の過剰取水により米沢市内の全域で地盤沈下が発生しました。敷地全体が均一に沈下すれば問題はないのですが・・現実として床コンクリートの亀裂が発生していますので、地盤の不均等沈下がおきていると思われます。
凍結深度 気温の低下により水分を含んだ地盤が凍ります。この地盤の凍結が起こらない地表面からの深さを凍結深度と言います。基礎の根掘りの深さが浅いと寒冷地では地盤が凍って凍結浮上する場合もあります。
高断熱高気密バーチャル建築(1) ビニール部屋で何が?
新たに高断熱・高気密の勉強を始めた私と バーチャルな空間で造る住宅を通して高断熱・高気密住宅の知識を深めていけたらと思っています^^
最初に用意するものは・・・住宅を建てる為に必要な空間とそれに地面・・・それを頭の中に思い浮かべる事から始まります・・・。
では、私の考えていた高断熱と高気密の家を造ってくれる二人の紹介から始めましょう・・・
私のバーチャル空間の住人は二人、ダンとミツです。ダンとミツは、それぞれに大きな段ボール部屋を持っています。最近の二人の悩みは・・秋も深まりめっきり寒くなった為にいくらストーブを焚いても温まらない部屋・・・お腹は熱いのに二人の背中はスースー・・・
そんな二人は、冬の前に段ボール部屋をリホームする事にしました。
「おいら、部屋を断熱材で囲む事にしたよ。この断熱材なら冬が来てもホカホカだよ。君はどうするの?」
そう言うとダンは、誇らしげに分厚い断熱材を見せました。
「僕は、このビニールを部屋に貼って密閉するよ。だって温まった空気が逃げるから寒いのだろう。」
ミツは、ひと抱えのビニールとそれを留めるテープをダンに見せました。
「そんな物で囲ったら新鮮な空気が入らないから窒息してしまうよ。」
「大丈夫だよ、時々ドアを開けて換気するから。」
「そんな事をやったらせっかく温まった部屋がまた寒くなるよ。」
「それは・・・そうだけど・・」
はっきりしないミツは、そう言い残して部屋に入って行きました。そんなミツの様子を気にも留めないのかダンは、意気揚々と部屋の周りに断熱材を貼っていきます。
すっかり辺りが暗くなった頃・・・二人の部屋はリホームを終えたようです。
疲れてそのまま寝込んだ二人は、次の日・・自分の部屋の自慢話を始めていました。
「おいらの部屋、すっごく暖かくなったよ。ストーブをほんの少し焚いておくだけで いつでもホカホカだよ。」得意そうにダンが話しています。
「僕の部屋もおなじさ・・・」そう言うミツは、浮かない顔をしています。
「どうかしたのかい?」元気の無いミツの様子に 少し心配になったダンが尋ねます。
「部屋を見ればわかるよ・・・」
ミツが開けてくれた部屋の中に入ったダンは・・・
「・・・」
そんな様子を見ていたミツは、決心したように話し始めました。
「僕、自分の家を造る。大きな家を造るんだ・・そうだな、今度はこの部屋の様に造って・・そして君と同じに断熱材を張ってみるよ。」
「これを見てもまだビニールで囲むつもり?」
とても信じられないようにダンはミツの顔を覗き込みます。
ミツの固い決心を見たダンは、「それじゃおいらも家を造るよ・・でもビニールは張らないよ。」
寒い冬が来る前に二人の家造りが始まりました。
最初に用意するものは・・・住宅を建てる為に必要な空間とそれに地面・・・それを頭の中に思い浮かべる事から始まります・・・。
では、私の考えていた高断熱と高気密の家を造ってくれる二人の紹介から始めましょう・・・
私のバーチャル空間の住人は二人、ダンとミツです。ダンとミツは、それぞれに大きな段ボール部屋を持っています。最近の二人の悩みは・・秋も深まりめっきり寒くなった為にいくらストーブを焚いても温まらない部屋・・・お腹は熱いのに二人の背中はスースー・・・
そんな二人は、冬の前に段ボール部屋をリホームする事にしました。
「おいら、部屋を断熱材で囲む事にしたよ。この断熱材なら冬が来てもホカホカだよ。君はどうするの?」
そう言うとダンは、誇らしげに分厚い断熱材を見せました。
「僕は、このビニールを部屋に貼って密閉するよ。だって温まった空気が逃げるから寒いのだろう。」
ミツは、ひと抱えのビニールとそれを留めるテープをダンに見せました。
「そんな物で囲ったら新鮮な空気が入らないから窒息してしまうよ。」
「大丈夫だよ、時々ドアを開けて換気するから。」
「そんな事をやったらせっかく温まった部屋がまた寒くなるよ。」
「それは・・・そうだけど・・」
はっきりしないミツは、そう言い残して部屋に入って行きました。そんなミツの様子を気にも留めないのかダンは、意気揚々と部屋の周りに断熱材を貼っていきます。
すっかり辺りが暗くなった頃・・・二人の部屋はリホームを終えたようです。
疲れてそのまま寝込んだ二人は、次の日・・自分の部屋の自慢話を始めていました。
「おいらの部屋、すっごく暖かくなったよ。ストーブをほんの少し焚いておくだけで いつでもホカホカだよ。」得意そうにダンが話しています。
「僕の部屋もおなじさ・・・」そう言うミツは、浮かない顔をしています。
「どうかしたのかい?」元気の無いミツの様子に 少し心配になったダンが尋ねます。
「部屋を見ればわかるよ・・・」
ミツが開けてくれた部屋の中に入ったダンは・・・
「・・・」
そんな様子を見ていたミツは、決心したように話し始めました。
「僕、自分の家を造る。大きな家を造るんだ・・そうだな、今度はこの部屋の様に造って・・そして君と同じに断熱材を張ってみるよ。」
「これを見てもまだビニールで囲むつもり?」
とても信じられないようにダンはミツの顔を覗き込みます。
ミツの固い決心を見たダンは、「それじゃおいらも家を造るよ・・でもビニールは張らないよ。」
寒い冬が来る前に二人の家造りが始まりました。