家を暖かくするだけで病は大分改善する

  • 家を暖かくするだけで病は大分改善する
グラフは、弊社も所属している(一社)健康・省エネ住宅を推進する国民会議の調査による1万人分の断熱改修前と断熱改修後のデータです。

体の冷えは万病のもとというのは、昔から言われていることですが、家の暖かさと健康についてのエビデンスは、これまでなかなかありませんでした。

国民会議では、国交省のスマートウエルネス事業という補助を受け、医学界とも連携し大規模かつ長期的な検証によって、家を暖かくすると、様々な疾患が改善されるというデータが大分揃ってきました。

看護の母「ナイチンゲール」も、空気の汚れと身体の冷えが病の半分を引き起こすと、現代も看護のバイブルとして世界で出版されている150年以上前の著書「看護覚え書」の中で真っ先に説いています。

元気な方々には、あまりピンとくる話ではありませんが、様々な機能が未発達の子どもや体力や免疫が低下するシニア世代の方々にとって、健康に影響が大きいのが、食生活や運動にくわえ、日々暮らす住まいの環境であり、キレイな空気と温度差のない暖かい家で、体を冷やさずに、良質な睡眠をとることが、健康の源になります。

昨日も紹介しましたが、今後も平均寿命は、益々伸びると予想されており、厚労省によれば、30年後には、男性が87才・女性が94才となり、現在7万人ほどの100才以上の高齢者の数は、53万人を超えるという予測が出されています。

ビックリする予測ですが、現在でも、90才までご存命の方は、男性で4人に1人・女性に至っては2人に1人で、95才でも男性は9%・女性は25%の方々がご存命になっていることを考えれば、十分にうなづける数字ではないでしょうか。

厚労省29年度簡易生命表

長寿は素晴らしいことですが、寝たきりなどの不健康な長寿は、本人はもとより、ご家族の負担も大きく社会的にもあまり望ましいことではありません。

空気がきれいで温度差のない暖かい家は、寒さや暑さ・湿気や臭い・光熱費にも悩まないストレスフリーの暮らしによって、60代以降のセカンドステージを色々な意味で豊かにします。

例えば、ご夫婦で10年健康寿命が延びたとして得られる年金はおいくらになるでしょう。

健康を維持することで、生涯年金が1億円も現実的な話になってくるのです。

老後の家計に大きく影響してくるのは、医療費や介護費・光熱費などの負担です。

年金が医療や介護・無駄な光熱費に出来るだけ費やすことなく、生活できれば、金銭的なメリット以上に、様々なベネフイットが生まれます。

時代も物の豊かさを求める時代から、心の豊かさを求める時代となり、シニア世代の方は自己実現のために、趣味や娯楽はもとより、カルチャースクールやボランティア・地域活動などの社会貢献に精を出されています。

また、定年延長の議論も進んでおりますが、何をするにしても体の健康が何より大事なことです。

考えなければいけないのが、断熱リフォームにしても、住み替えや建て替えにしても、元気なうちでなければなかなか出来ないということです。

仮に実現したとしても、介護が必要になってからでは、その意義は大分薄れてしまうというのも現実で、病気や介護の予防という観点からもお元気なうちに、住環境の整備は重要なのです。

断熱リフォームや夫婦2人で暮らす小さな平屋などを建てたお客様は、こんなに快適で健康に暮らせるならもっと早くすればよかったと言われる方が大半で、不思議にご夫婦がとても仲良くなり、皆さんが生き生きと暮らしています。

家が暖かいと早くボケてしまうという方も、たまにいらっしゃいますが、全くの逆で、暖かい家で暮らすことで、活動的にもなり、明るくもなり、アクティブな生活を送れるようになります。

ご近所の方や友人や親せき・子供も孫も遊びにきたくなる「終の住い」は、人との交流も活発となり、健康で豊かに暮らすための確実な自己投資と言えるのではないでしょうか。

現在は、リバースモーゲージという金利のみの返済ですむローンや35年返済可能な親子承継ローン・親孝行ローンなど様々な融資制度も揃っているので、多額の自己資金を用意しなくても「終の住い」は実現可能な時代となりました。

そして、生意気ながら言わせていただければ、通常、女性よりも男性の方が7.8年は、健康寿命は短く、女性の方が長生するということも、考慮いただければ幸いです。

※ この投稿は、みやぎ健康・省エネ推進協議会のメンバーとしての投稿です。仕事欲しさの投稿ではありませんのでよろしくお願いいたします。

(一社)健康・省エネ住宅を推進する国民会議のサイトには、健康と住まいに関する様々なデータも紹介されておりますので、ご興味のある方は是非見てみて下さい。

断熱改修と健康に関するデータ

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