インフルエンザを予防のためにも住環境

インフルエンザが猛威を奮い、患者数が急増しているようです。

ウイルスの生存時間は2時間~8時間とされており、長時間生存するのは、15℃・湿度30%以下で、温度や湿度が低ければ低いほど、長く生きていると言われていますが、空気中においては増殖することはなく、人の細胞内に入り、初めて増殖します。

ウイルスは、飛沫や接触により、鼻や喉の粘膜にとりつき、細胞内に侵入し、増殖することで感染・発症します。

冬期間は、私達の水分補給も不十分で、空気の乾燥により粘膜も乾きがちで、ウイルスの侵入を防御する線毛の働きも弱いために、ウイルスなどの異物も体外に排出しにくくなり、細胞内に侵入しやすいと言われております。

一般的にウイルスが細胞内に取り込まれる時間は20分ということで、私は喉が乾燥しない様に飴をなめたり、20分に1回、少量の水を飲み、ウイルスがいるかどうかは?ですが、胃の中へ落とし込みウイルスを胃酸で撃退しています(笑)

しかし、細胞内に侵入しても、全ての人が感染・発症する訳ではありません。

発症する人と発症しない人の違いは何かといえば、免疫力の違いなのです。

以前に、冬バテに注意という記事をアップしましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか?

冬バテとは、冬の寒さによって、心身ともにストレスがかかり、常に交感神経が活性化し、リラックスを促す副交感神経が働かず、常に緊張状態になり、自律神経が乱れ疲労感や倦怠感・肩こりや神経痛など、様々な症状に見舞われる症状で、知らず知らずの内に多くの方が冬バテしているそうです。

人間が、健康を保つには交感神経と副交感神経のバランスが非常に大事で、このバランスが崩れると自律神経が大きく乱れてくるそうです。

就寝中に、尿意を催して何度も目が覚めませんか?

多くの方が、こうした夜間頻尿により、睡眠も妨げられており、自律神経が乱れ、知らず知らずの内に、睡眠不足に陥っている方が非常に多いのもこの時期で、寝室の寒さと寝床内の環境も、起因していると言われています。

また寒さによって、血管も収縮することで、血流や白血球の働きもにぶり、体温も下がり気味となるために、睡眠不足と相まって、自ずと免疫力が低下しているのです。

つまり、交感神経に偏りが出て、免疫力が低下していることで、必然的にウイルスに感染しやすくなってしまっているのです。

体温が1℃下がると、免疫が30%低下し、逆に体温が1℃上がると免疫は5倍~6倍になると言われております。

私達の体内では、毎日5000個ものがん細胞が発生していると言われており、免疫はこのがん細胞を攻撃して死滅させてくれる働きも持っており、日々免疫は戦っていますが、暖房や給湯で石油やガスを燃焼させ、交通量の多いこの時期は、空気も一番汚れており、免疫が戦う相手も多いのです。

免疫を高めるためにも、温度差のない暖かい家で体温を下げずに、酸素たっぷりの綺麗な空気の中で、ぐっすり眠ることが必要で、手洗いやうがい・マスクの着用も大事ですが、同時に、換気や室温など住まいの環境を整えることがとても大事なのです。

その上で、適度な運動と、バランスのとれた栄養を取りさえすれば、免疫力が高まり、そうそうインフルエンザにはかからないと思います。

また、お子さんや家族が、インフルエンザを発症した場合にも、自然の治癒力を上げることが、薬よりも有効で、身体を暖めて換気を徹底し、栄養と睡眠が早期回復の一番の早道となります。

くれぐれも、部屋を閉め切って、換気もせずに暖房だけすることの無いようにご注意ください。

看護の母、ナイチンゲールは、著書「看護覚え書」の中で、病気の治療には、何をさておいても、換気と保温が重要だと説いています。

そして、空気の汚れと身体の冷えによって、病気の半分は引き起こされるとも言っており、健康な人にとっても換気と保温は重要なのです。

病気を予防するためにも、健康を維持するためにも、身体を冷やさずに綺麗な空気の中で、ぐっすり眠り、寒さによる心身のストレスをなくし、健やかに暮らすことがとても重要ではないでしょうか。

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