室内空気をキレイにするには、一日12回の窓の全開が必要?

皆さんのお宅では、普段一日に何回位、家の換気をしているでしょうか?



家の中の空気が一番汚れているといわれているのが、この時期で、温度や湿気の影響によって、内装材や家具・カーテンに含まれるVOC(揮発性有機化合物)や、生活によって床や壁・天井やソファーやぬいぐるみ・寝具などの布製品や畳や絨毯・カーペットに吸着された有機物も含め、様々な汚染物質が揮発しやすく、カビやダニも繁殖しやすくなっているのです。

しかも、日々使われる消臭剤や芳香剤・防虫剤や殺虫剤・柔軟剤や合成洗剤・制汗剤や香水などの使用頻度も高くなりがちで、室内空気は莫大な量の化学物質で蔓延されており、外の何倍も空気が汚れているという認識が必要です。

考えなければならないのが、一つ一つの製品に含まれている化学物質の摂取基準は、あくまでマウスを用いた致死基準であり、複合摂取には一切の基準がないのが現実で、香害被害が広がり、化学物質過敏症が急増しているのです。

※ 消臭剤や芳香剤・柔軟剤は、嗜好品とされ、いまだに家庭用品品質表示法にも該当しないことから、品質等の表示については、業界や企業の自由裁量に任されています。



また、人は生きていく上で呼吸が欠かせませんが、一日3万回もの呼吸によって、空気中の酸素を取り入れ二酸化炭素を排出しており、室内の空気は人の呼吸や汗腺から発する有機物によっても汚れているということも、頭に入れなければなりません。




私達の子どもの頃は、寒かろうが暑かろうが、両親や祖父母が頻繁に窓を開け、一日中開けていたのが普通でしたし、不在時にも窓を開けっ放しにしていた家も珍しくなかったのではないでしょうか。

今でも、年配の方は、一日、何回も窓を開けて換気をしている方も多いのですが、私達の世代も含め、最近の若い方々は、換気の意識はあまり高いとは言えず、ほとんど窓を開けないという方も少なくありません。

その割にといっては失礼ですが、換気機能のない、空気清浄機の設置率は意外と高く、2台も3台もあるお宅があるのが不思議で、空気清浄機は汚れた空気をろ過し、循環させているだけに過ぎず、微粒子はともかく、ガス状のVOCはなかなか除去されないのです。

少し乱暴な言い方かもしれませんが、食器を洗ったり、うがいした水をフィルターでろ過して、飲んでいるのとあまり変わらないとも言えるのです。

そして、酸素が増えたり、二酸化炭素が減ったりはしないので、あくまで換気のサポート役だということをご理解いただきたいと思います。

窓開けが疎かになっている既存住宅の多くは、トイレ・キッチン・浴室にしか換気がなく、換気不足になっている住宅がほとんどです。

隙間風が入るから大丈夫という方もおりますが、隙間風は室内と室外の温度差がもたらす空気の対流現象で、非常に不安定です。

冬期間は、室内外の温度差が激しく、自然と隙間換気がはたらき、換気されている側面もありますが、温度差の少なくなる春から秋口までは、よほど風が強くなければ隙間換気は、ほとんど働かなくなるので、窓を開けるなり、機械換気による空気の入れ替えが必要です。

また、2003年以降、シックハウス法により、義務化となった換気設備を設置しているお宅でも注意が必要です。

換気設備は義務化ですが、使用するしないは、個人の判断ということもあって、築年数の浅い住宅や新築して間もない家でも、常時、使用している方は少ないのです。

また、運転されていても、フィルターの清掃や交換を忘れてしまい、計画どうりの換気機能が発揮されていないケースも少なくありません。

特に、熱交換機能のない3種換気のお宅では、冬の期間はどうしても寒さを感じてしまい、換気を消してしまう傾向が強く、消したままに春を迎え、そのままの状態が続くお宅も少なくありません。



そして、問題なのが、気密性能が悪い住宅です。

気密性能が低いと、必要な給気量を満たさず、換気をつけていても、換気のショートカットを引き起こし、換気不足になりがちで、電気代はかかっていながら、空回りするだけで役に立っていない換気になってしまっている家も多いのです。



厚労省の基準では、人が、健康な生活を送るために、必要とされる換気量は、1時間に1人あたり30立米となっており、家全体の空気を、2時間に1回の割合で換気することで、清浄な室内空気が保たれることになります。



120㎡(36.5坪)の家全体の気積を300立米とすると、4人家族であれば、窓開けによって必要な換気量を満たすには、1日に10回~12回も家の窓を全開にして、換気しなければならない計算になってしまうのです。

弊社の外断熱の家にお住いの方は、2時間に一回の割合で、家の空気が入れ替わる高性能な24時間換気が装備されておりますので、窓開け換気は、特に必要ありませんが、人が心地ちよいと感じる時は、窓を開放して、外の新鮮な空気を取り入れていただきたいと思います。

特に、掃除機やはたきを使って、掃除する時などは、空気中にも、目に見えないハウスダストが舞い上がりますので、掃除後も5分から10分程度、窓を開けていると室内に浮遊するハウスダストも除去できるので効果的です。

最後に、窓開け換気で、注意していただきたいポイントをあげさせていただきます。

〇 砂ぼこりなどが、侵入しやすい家の場合は、風の強い日は避ける
〇 窓を開ける場合は、1か所開けるだけでは効果がないので、何カ所か窓を開け風が流れる様に工夫する。
〇 網戸が汚れている場合は、清掃をする。
〇 小さな虫が侵入しない様に、網戸は右側にする。
〇 網戸な穴が開いたり破れたりしている場合は張り替える。
〇 湿度が高い日や雨が降っている時には、窓開けは控える。

※ エアコンのフィルターの一番汚れるのもこの時期です。一般の家に比べればホコリも少なくフィルターの汚れも減少しますが、自動クリーニングを過信せずに、1か月に一度くらいは、チェックして清掃していただきたいと思います。






この記事へのコメントはこちら

以下のフォームよりコメントを投稿下さい。
※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。