7月末ごろから真っ赤に色づいた実を全面にまとって存在をアピールしてきた白川フットパスのガマズミ。
1か月を経過してもまったく様子が変わらず、大得意先のはずの小鳥も寄り付く気配がない。
・・・・よっぽどマズイにちがいない。品質の悪いものに客がつかない見本だナ。・・・
9月に入り相次いで台風が北上していったころ、赤一色の房の中に黒い点々が見られるようになってきた。
熟れてきたのだ。熟れ方もゆっくりだ。一粒ずつポツリポツリと黒がふえてゆく。
一粒とって口に含む。黒いのは柔らかくほのかに甘い。赤いのは硬くて酸い。渋みもある。くちばしでは摘み取れないだろう。
・・・・小鳥も寄り付かないはずだ。・・・
一粒ついばまれ、二粒食われしているのを見て通り過ぎているうちに、全粒がなくなっている房も現れた。
全部売れた。売り切れた!
収穫だ。実りの秋の到来だ。
初夏の陽光に輝いていたあの白い花がナァ・・・
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