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▼GPSロガー>TripMate850>電源電圧特性

電源電圧特性を確認してみました。

結論から言うと・・・
・シャットダウン電圧が高すぎます。
 これでは電池の容量生かしきれないうちに落ちてしまいます。

・残量表示のしきい値が微妙
 NiMH電池で使用時、そんなに時間経たないうちに残量表示が1本消えるのはこのせい。

・DC-DCコンバータが使用されているようで、電圧が下がると電流が増加します。



1.電池残量表示と電圧の関係

 電池マーク3本:2.45V〜
 電池マーク2本:2.35V〜2.45V
 電池マーク1本:2.25V〜2.35V
 電池マーク0本:2.15V〜2.25V
 2.15V以下の電圧ではGOOD BYの表示が出てシャットダウンします。
 (実際には2.2V付近で放置しても、瞬間的に大きな電流が流れた時なのか、落ちてしまう事があります。)

 電池マーク3本の下限が2.45V位ですが、これではNiMH電池だとちょっと使っただけで2本表示になってしまいます。

 ほぼ0.1V位のステップで表示が変わりますが、電池電圧測定の為にA/Dコンバータでも積んでいるのでしょうか。
 しきい値の設定がハードで固定ならどうしようもないですが、もしソフトで変更可能なら、全体的に0.2V程下げて欲しいです。
 目安
  シャットダウン:2V切った時点(NiMH電池が過放電の領域に入らない程度)
  電池マーク3本の下限:2.25V


2.電圧と消費電流の関係
 電圧と消費電流の関係を測定してみました。
 測定場所の都合上、UNFIX状態(衛星を捉えていない状態)での測定です。

 なお電流が変化しますので、読み取れた範囲での下限〜上限で示します。
 (電流の変化にテスタの表示が追いつかない事による誤差や読み取り誤差があります。当然平均値は出せません。あしからず)


電源   LOGOFF   LOGOFF  LOGON
電圧   BL点灯   BL消灯  BL消灯
(V)    (mA)    (mA)   (mA)
3.4   72〜 76   65〜 71   65〜 71
3.2   78〜 84   71〜 77   70〜 76
3.0   83〜 87   76〜 83   75〜 82
2.8   89〜100   82〜 87   82〜 92
2.6   99〜110   90〜100   90〜114
2.4  108〜120   99〜115  100〜111
2.2  119〜132  109〜117  109〜125
これ以下はシャットダウンしてしまう為、測定不可。

※BLは「バックライト」です。

このように、電圧が低下すると電流が増加します。
DC-DCコンバータが使用されている典型的な特性でした。


3.測定方法
 測定ですが、下記の方法で行っています。

電源:自作の可変電圧電源(LM317使用,10回転のポテンショにより電圧の微調整が可能)
ロガーとの接続:ロガーの電池ケースの電極と電池の間に細い銅板を挿入し引き出し。
(電池の+側はビニールテープで絶縁。)
電圧計:電圧計モード(20Vレンジ)のデジタルテスタをロガーに付けた電極に接続
電流計:電流計モード(200mAレンジ,内部抵抗1Ω)のデジタルテスタを、電源の出力とロガーの電極間に挿入。

なお、所詮テスタによる測定値なので、若干の誤差はあるものと思って見てください。


●画像 ( )
●2010.03.27
●cwk
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