jr7cwk;lavo

▼福知山線脱線事故に思う

あってはならない重大な事故が福知山線で起こってしまいました。

最初に・・・亡くなられた方のご冥福を祈ると共に、ご家族並びに負傷された方へのお見舞い申し上げます。

さて事故後のニュースいろいろ見ていました。
「新幹線「安全神話」が壊れる日」という本(持っています。)の著者が出演し
解説していましたが・・・「たかが100キロ」と言いました。
その「たかが100キロ」でこれだけ重大な事故が起こっているのに、これこそ認識が足りない発言だと思うのですが・・・

1.車体の強度について
車体の強度について疑問視する報道が聞かれます。
でも、車体がいくら丈夫でも、100キロの速度でなにかに衝突すれば、慣性の法則により
人は飛ばされ、その結果客室の構造物に人間が打ち付けられ・・・という構図が
想像付きます。(すいません、不適切な表現かも知れません。)
自動車だってシートベルト無しでは時速数キロ程度までしか手では持ちこたえられないと
言われています。
いくら車体が丈夫でも車内の人がこんな事になるのではどうにもならないのです。

「脱線させない」「脱線しても衝突させない」以上の対策はないと思うのですが、
いかがなものでしょう。

2.ATSについて
 速度超過が原因だったわけですが、ATSが旧型だった事でカーブに差し掛かる前に列車を減速する事が出来なかったのが残念です。
・・・ATS−P化は費用がかかりすぎ導入困難というのであれば・・・
今回の現場のように速度が高いところから急に大幅な速度制限かかかるようなボイント(速度超過により事故に直結し易いと考えられるポイント)だけでも、速度照査しブレーキを掛けるようなシステムの構築は出来ないものでしょうか。(制限速度以下になるまでブレーキはかかりっぱなし)

要は安全の確保が必要な速度制限だけはシステムがバックアップし、うっかりミス(故意を含め・・・)を防止。
速度制限解除時は標識を見て運転士の操作で加速で良いはず。
これなら減速が必要なポイントにだけ地上子があれば良いはずなので、ATS−Pよりは設備費がかからないと思うのです。

・・・事故が起こった後で今更ではあるのですが・・・

3.脱線した場所
今回の事故、場所の面での不幸を感じています。
発生原因が違いますが、記憶に新しい事故の例ですが、
「かもめ」の脱線事故の時は、突っ込んだ場所が「たんぼ」だった事から、衝撃が緩和され、人的被害が少なくて済みましたが、今回はその逆という感じがします。
今回の場所に建物が無く平地だったら、ここまで悲惨な状況にはならなかったはずです。
また、地震による上越新幹線の脱線のケース、やはり奇跡だったとしか思えません。

4.車両軽量化による別の問題
ところで、車両の軽量化による一つの問題が気になっています。
放送の某氏のコメントで、人が乗っているほうが、下方向にかかる力が増え、脱線しにくくなると言っていましたが、車両が軽量化した結果、空車時より、人が多数乗車した状態のほうが、重心の位置が高くなるように思えて仕方ないのです。

人の重量ってバカにできません。
概算ですが、60キロの人が100人乗ったら6トンになるのです。
40トン程の車重に対する6トンですから、影響ないわけありません。

詳しい計算は出来ませんので証明する事は出来ませんが、速度超過による強い遠心力が加わった事、さらには、その遠心力に耐えられず乗客も車体外側に寄ってしまう事を考慮すると、バランスが崩れ一気に車体がカーブ外側に傾くといった事が起こるような感じがしてなりません。(脱線の痕跡が少なかった理由の一つなのかも知れません)
なおこれは私の想像に過ぎないので、正式な見解を待ちたいと思います。
・・・既にニュースによると「転覆状態」だったという事のようですが。

5.転覆の原因
ふと考えたのですか、遠心力以前の問題なのかも知れません。
車体は慣性の法則で真っ直ぐ進もうとしますが、台車は線路のカーブに沿って曲ろうとします。
通常は台車の動きが台車と車体をつなぐ中心ピンやばねを介して車体に伝達され、台車の動きにについて曲がっていくわけですが、
今回はあまりにも高速でカーブに突っ込んだので、その動きについていけず、丁度足元がさらわれたような状態になって転覆したのでは というメカニズムを想定しています。

2005.04.29:jr7cwk
[2005.06.01]
福知山線脱線事故に思う --comment (cwk)
[2005.05.13]
(cwk)
[2005.05.06]
福知山線脱線事故に思う --comment (cwk)
[2005.05.05]
福知山線脱線事故に思う --comment (cwk)
[2005.05.05]
福知山線脱線事故に思う --comment (cwk)
[2005.05.01]
(cwk)

HOME

copyright/jr7cwk

powered by samidare