jr7cwk;lavo

▼DC-DC>USB充電用電池BOX>出力電流について

このコンバータの出力電流だが、0.7A出力出来ると勘違いされている方がいるようです。
おそらくデータシートの「Lx pin output current 0.7A」という値を見たのかと思いますが、この数字はLx端子のスイッチングFETの許容電流。

Lx端子に流れる電流はLにエネルギーを蓄積する為のパルス電流が流れており、
平均電流はduty比を掛けた分位にしかならりません。

よって、実際に出力として得られる電流は、最大でも

最大出力電流=入力電圧×ピーク電流(max0.7A)×duty比/(出力電圧-電源電圧)×変換効率
の式で示す電流程度しか得られません。

ex)
 入力電圧 (電源電圧):3V,出力電圧:5V,duty比:50%,変換効率:80%の時、
 最大出力電流=0.42A

(実際にはduty比は一定の出力電圧が得られるよう、自動的に調整されている)



式の説明(かなり大雑把な見積式ではあるが・・・)
 ・ピーク電流(max0.7A)×duty比が、入力側の平均電流
 ・これに入力電圧を掛けると入力電力(Lに蓄積される電力 と考えるとわかりやすいのでは)
 ・これから出力電圧-電源電圧の差で割り、変換効率を掛けると出力電流となる。
  (電源電圧を引いて計算するのは、Lと電源が直列接続となっている為。
  ・・・実質昇圧するのが電源電圧分を引いた分となる。厳密にはダイオードのVFを
  考慮する必要がある。)




 実際、データシート後付のグラフによると・・・(5V仕様品のグラフはないが)
 4V仕様品の場合、(4V-5%(0.2V)まで許容するとして)

  電源電圧1.5Vの場合約200mA
      2.0Vの場合約330mA
      2.5Vの場合約450mA・・・3V→5V昇圧時に近い条件


●2009.11.29
●cwk
編集


コメントを書く
記事へ
HOME

copyright/jr7cwk

powered by samidare