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▼画面フォーマット変換と画質の劣化について
HDTV(1125i/p)からNTSC(D1/D2)に変換する場合の方式のうち、今回の変換に関係する「レターボックス」と「パンスキャン」について説明する。
・「レターボックス」:画素数(横,縦それぞれ)を3分の1に縮小。
1920:1080 −(1/3に縮小)→ 640:360
整数比の縮小処理であり、縮小処理以外に起因する画質劣化は起こらない。
変換後の画面の上下に黒帯が発生。
・「パンスキャン」:画素数(横,縦それぞれ)を9分の4に縮小。
1920:1080 −(切取)→ 1440:1080 −(4/9に縮小)→ 640:480
分数比の縮小の為、元画素間の「平均化処理」が必要となり、画質が劣化。
(画像がボヤけ、鮮明さが無くなる。) →画質の劣化については次項に説明。
元画像の両端が切り取られる。(元々あった画像が記録に全く残らない)
注)送信側でNTSC画像をHDTVに変換(2.25倍に拡大)して送出された番組を記録する分には「パンスキャン」が優位。(変換を重ねてしまう事実は変わらないが)
分数比縮小処理における画質劣化のイメージ
分数比での縮小処理を行うには、元の画素の面積比に応じ画素間での明るさと色合いを平均化する等の処理が必要となる。
(実際にはもっといろいろな工夫がなされているはずだが、最も基本的な概念として・・・)
図は、3*3の画素の単位から2*2の画素の単位を得るイメージである。
変換例1は極端な例だが・・・元の市松模様が、灰色一色となってしまった。
変換例2は変換時の画素間の平均化処理により、コントラスト低下が起こっており、
明るさのばらつきも発生。→つまり鮮明さが無くなる。
NTSCフォーマットで記録された古い番組をHDTVに載せる場合、これとは逆に、拡大処理がなされているはず。(2.25倍に拡大)
→HDTVで見るとなんとなくボヤけて見えるのはこの為。
(DVDに記録された画像をHDTVで見る時も同様だろう・・・)
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●2009.10.02
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