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▼GPSロガー>GT-730F(L)>「A-GPS」とは

 GPSにより位置を特定する場合、GPSレシーバが衛星の位置・軌道を知っている必要があります。
 しかし電源を入れた直後はレシーバがこの情報を持っていない為に、GPSの電波に乗せられてくる情報を受信する事になります。
 しかしそのデータの伝送速度はわずか50BPS。位置を特定する為に最低必要な1.5KBのデータを受信するには30秒要してしまいます。しかもその間に電波が途絶えてしまえばさらに30秒要してしまいます。

 従って地下や屋内の駐車場から出発する場合、駐車場から出て衛星が受信できる状態になってからしばらくたたないと位置が特定できない事になり
 特にビルが多い都市部や森の中などで受信状況が悪い場合はこの情報が完全なデータがなかなか得られず、いつまでたっても位置の算出が出来ない状態になってしまいます。

 しかも衛星の軌道は刻々と変化する為、その情報には「有効期間」が設けられており、通常は4時間とのこと。レシーバの電源が入っていれば情報は「更新」されていきますが、電源切って4時間経過してしまえば、また新たに30秒待って情報を得直さなければなりません。

 このGPSのレシーバの電源を入れてから位置を特定可能になるまでの時間が初期捕捉時間(TTFF,time-to-first-fix)と言われ、その短縮が課題となっています。


 その不便を軽減する為に開発されたのがA-GPS(Assisted GPS)システムで、
・衛星の位置・軌道情報をインターネット経由で提供(Online AGPS)
・衛星の位置・軌道情報を計算で算出する為の情報を提供(Offline AGPS)
等の方法で、刻々と変化する衛星の位置情報または位置を算出する為の情報をインターネット経由で提供する事で、初期捕捉時間を短縮しようというもので、GPSチップ/装置メーカー数社から同様なシステムが提供されているようです。

 Globallocate社:LTO


 SiRF社:SiRFInstantFix

 u-blox社:uBlox AssistNow Offline
http://www.u-blox.com/services/index.html


 SkyTraq社:AGPS
http://www.skytraq.com.tw/news20070410.htm

 Nemerix社:Nemerix's NeX

 Qualcomm社:gpsOneXTRA


 前者は電源投入時にネットワークにオンラインでなければ恩恵を受けにくい方法ですが、後者の「位置・軌道情報を計算で算出」する方法の場合、一度ダウンロードすれば7日から14日程度の効果が期待(ただしダウンロードから時間がたつにつれ精度が低下)されます。

余談)
海外のサイトの本製品情報を見ると、下記のような表記がなされています。
>Supports A-GPS (aka Assisted GPS),
 この中で「aka」って何だろう?って最初思ったのですが、yahoo翻訳で翻訳した文面みて納得。「別名」と言った意味なんですね。


本項の参考情報)
GpsPasSion Forums
Offline AGPS - InstantFix / Skytraq / gpsOneXTRA
http://www.gpspassion.com/forumsen/topic.asp?TOPIC_ID=47602


●2008.11.03
●cwk
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