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▼2.サービスエリアの差についての理論上の裏付け
ワンセグが移動体用に最適といわれる理由になりますが・・・
大きく下記2つの理由で、12セグに比べ1セグは総合的に感度が良くなるものと考えられます。
2−1.受信する周波数帯域幅の違い
受信する周波数帯域幅に比例してノイズレベルが大きくなります。
ノイズレベルが大きければ大きい程、受信した信号が雑音に埋もれ、感度が低下する事になります。
(いくらデジタルでも。)
つまりは周波数帯域幅が広いほうが感度が低下するという事になります。
ノイズレベルを求める公式があります。
Pn=KTB
Pn:ノイズレベル(W)・・・Pn(dBm)への変換は、10LOG(Pn/1(mW))
K:ボルツマン定数1.38×10^(-23)(J/K)
T:絶対温度(K) (298K=25℃)
B:帯域幅(Hz)
1seg (430kHz NoiseLevel=-117.5dBm)
12seg (5.2MHz NoiseLevel=-106.7dBm)
その差10.8dB
(参考)アナログ音声のみ(100KHz NoiseLevel=-123.9dBm)
(1segよりさらに約6dB ノイズレベルが低い)
2−2.変調方式の違い
変調方式の違いにより、受信性能に差が生ずると考えられます。
変調方式
1seg :QPSK
12seg :64QAM/16QAM
64QAMや16QAMはQPSKに比べ伝送容量が大きいのですが、ノイズやフェーディング(レベル変動)に弱くなり、受信感度面で不利になります。
●2007.07.06
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