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▼新VOLUME AMP>利得低減回路の利得計算方法

VOLUME AMPの利得が高いので使いやすいように入力にATTを入れたり、STEREO化等の
改造をいろいろ行ってきたが、利得低減回路の実験はまだ行っていない。

TDA2822Mはノイズが多目である。しかしNFB(負帰還)をかけて利得を低減する事で
ノイズが減らせる可能性がある。
そこでノーマル回路と利得を低減した時でノイズレベルがどの程度差が生ずるのか、
評価しないといけないと考えている。

TDM2822Mのデータシートには利得低減のアプリケーションは掲載されていないが、
ほぼ同等の機能であるNJM2073データシートに利得低減のアプリケーションが掲載
されている。この回路にて評価を行おうと考えている。

まずは利得を幾らに設定し、使用部品の定数を設計する必要がある。

ところが、NJM2073データシートにある利得低減回路に提示されている利得計算式では
パラメータとしてZinが必要なのに対し、TDA2822MのZinが不明。(データシートや
等価回路への掲載無し)

仮に、利得無限大のOPAMPと仮定してRsとRfだけで利得を求めてみたが、やはり結果が
乖離している。

そこで・・・Zin無しでAvから簡易的に計算できないか考えてみた。
(図参照)

NJM2073のデータシートにある「電圧利得低減方法モデル」の回路を書き換えると、
「Rf-Rsによる分圧回路」に「rf-rsによる分圧回路」が接続されて帰還されている
のがわかる。

Rf両端の電圧が、 rf-rsによる分圧回路により分圧されてICの-入力に帰還されている。
(実際にはAMP-にはrs両端の電位にRs両端の電位が加算して入力)

これらの事から利得を求める簡易式を考えてみた。
(図参照)

あくまで簡易式なので、考慮不足による誤差があると思う。
(※本来の利得計算式では、分子側はRs分を考慮すべきですが、入れないほうが実態に
近いようなので略した。等)

しかしNJM2073のデータシートにある計算式による結果と、本簡易式での結果を
比較してみると若干差があったものの、1dBにも満たない差であり、見積もり程度に
使用するのならばこれで十分だと考えている。


これで設計が出来そうなので、実装を検討する事にする。
(先に普通のユニバーサル基板で実験したほうが良いかも・・・)


●画像 ( )
●2011.09.28
●cwk
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