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▼片山利器製USB充電用電池BOX>特性測定結果 その1

BBJ01の特性を測定してみたので結果を下記に整理してみた。

EP-024CHA(AB-BO016W,AB-BO014W)と比べると特性に違いがあり、出力電流や
電源電圧(アルカリ電池を使用するのか、NiMH電池を使用するのか)によって
使い分けたほうがよさそうである。

・大電流が要求される場合:EP-024CHA>BBJ01
・高効率が必要:BBJ01>EP-024CHA
・電圧の低いNiMH電池使用時:BBJ01>EP-024CHA




1.単体特性

 測定方法
  EP-024CHAの測定と同じ方法に付、略



1-1.出力電流特性
 出力電圧4.5Vまでの低下を許容するとして・・・
 ・電源電圧3Vでは最大300mA程度
 ・電源電圧2.4V(NiMH2本相当)では最大200mA程度
 ・電源電圧3.6V(NiMH3本相当)では最大400mA程度
  (最大電流はEP-024CHAのほうが大きい)


1-2.出力電流-出力電圧特性
  EP-024CHAでは電圧が徐々に落ちる特性であったが、BBJ01は
 ある電流を超えた時点から一気に電圧が低下する特性が見られた。

  出力電流に対する出力電圧の変化は少なめで、「ある電流」を超えるまでは
 一定を保とうという動作が見られる。(レギュレーションが良い)

  後の電源電流との関係からすると、スイッチング電流がある以上を
 超えるとスイッチング電流が制限される模様。
  スイッチング用デバイスの内部抵抗がEP-024CHAに使用されているBL8530より
 本機に使用されているICのほうが小さいが、その分過電流の可能性が出てくる為に
 過電流保護回路が入っているものと考えられる。

 ※過電流保護と言っても、あくまでスイッチング電流を制限するものであり、
 電池〜ダイオード〜出力 というパスがあるのであり、NiMH電池使用時の
 出力ショートが厳禁である事は変わりない。


1-3.変換効率
 ・電源電圧3Vでは、80%程度(300mA出力時)。
 ・電源電圧2.4Vでは、75%程度(200mA出力時)
   3V時と比較すると出力電流増加に伴う効率低下が大きい。
 ・電源電圧3.6Vでは、80%程度(400mA出力時)。
  いずれでもEP-024CHAより全体的に効率が良く、特に小電流領域では
  90%程度の効率と良好。


1-4.出力電流-入力電流特性
 ・電流が約650mA程度でクリップしている特性が見られた。
  前述のように、スイッチング電流が一定以上を超えないよう、制限する回路が
  入っていると推測される。

 このグラフから電池寿命を見積もると、
  NiMH電池2本使用(2.4V,電池容量が2000mAh)で出力電流を200mA得ようとした時、
   電源電流が約300mA、電池寿命が2000mAh/300mA=6.6h
   (EP-024CHAでは、電源電流が約500mA。2000mAh/500mA=4h)
  このように低電圧での変換効率が良い事から、EP-024CHAと比べると電池寿命面で
  有利である。


●画像 ( )
●2010.08.30
●cwk
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