百姓としての矜持

  • 百姓としての矜持

 

 

 

 

先日、役所から

無農薬の田んぼをやっている対象者に

「環境直接支払い交付金を受けるための義務的受講」と言うような内容で

案内が届いた

 

そこにはGAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)

についての講習会に参加しなければ

環境直接支払いを受けられません、と言う内容のものだった

 

有機栽培無農薬のお米を作っていれば

国の政策として、環境にやさしい農業なのでちょこっとお金を支給しますよ

 

そんな感じのある種の助成金である

 

オレは、これまでこれを頂いていたのだが

有機栽培や環境にやさしい農業として定められた農法に従い

それを行い頂いてきた

 

しかし、今回

 

会場に行き、資料を頂き

椅子に座り 資料に目を通し すぐに席を立った

 

役場の担当者に

 

今回、この内容の受講について

私の思う農業とはかけ離れた意思によるGAP講習について

到底受け入れがたく、受講を拒否します

 

そう言って会場を後にした

 

 

会場には町内の有機農業やってる人がいっぱいいたが

兎に角2時間ほど椅子に座り

寝ていようが、ボーっとしていようが

そこを過ごせばそれなりの金額が貰える訳で・・・・

 

 

オレはバカだ~~~

と思いながらも、やっぱり会場を後にしたのである

 

 

 

農水省ではGAPをHPで以下のように説明している

 

GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農業において、食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のことです。

これを我が国の多くの農業者や産地が取り入れることにより、結果として持続可能性の確保、競争力の強化、品質の向上、農業経営の改善や効率化に資するとともに、消費者や実需者の信頼の確保が期待されます。 

 

 

さて、これって有機農業とかとどう関係あるのか

むしろ、世の中の大多数を占める普通のお米農家が

優先して取り組む話ではなかろうか

 

それから、これって国際基準のような話なのであるが

例えばアメリカの農家

 

農家主は700haの農地を経営し

メキシコなどからの季節労働者を50人雇い

そこに、食品安全、環境保全、労働者の労働安全等の持続可能性を確保するため

GAPという基準を設け

国際的資本に向け農産物をセールスする

 

特にグローバル化している農産大企業や

世界的清涼飲料水メーカーなどなどは

その基準を大々的に農家に取得させ世界的販売企画に打って出ている

世界の小さな農家に、フェアトレードなどと言う話はより遠のく

あのモンサントでさえGAPを謳うだろう

 

という話なのではなかろうか

 

GAPの中で言われる環境保全と言うのは

農薬や化学肥料を使わないという事ではなく

バンバン使いながらも隣近所に飛散しないような対策してますよ

そんな意味での環境保全とオレは理解している

 

 

有機栽培なんて、オレのブログ見てりゃ分かる事だが

労働者の安全などとは程遠い世界だ

 

イメージ 1

 

 

最も身体に負担のかかる農業と言っても過言ではないと思う

 

そして、こんなキツイ仕事を続けるのは

オレの場合、付加価値とかレアな製品を作るとかではなく

 

原子力発電なんてやるべきじゃない!!

とか

強力な農薬使い過ぎると、自分たちの住む場所さえ汚染されちゃう

とか

化学肥料使ったんじゃ、作物はいっぱい採れるけど旨くないじゃん

とか

そういう内心の自由の中から

形態として少しでも環境にやさしい農業を実践しようという中で行っている

 

 

一律に、行政が有機栽培者はGAP講習を聞きなさいというのは

人として認められた最も重要な部分である

「内心の自由」を侵されている気分になる

 

販売業者や農家自体が自ら有利販売につなげるために

俺たちはこれをやろうじゃないか

そう立ち上がってGAPを勉強するのとは全く違う

 

販売にどう関与するのか、関与があるんだかどうなんだか分からん行政が

何を目的に、俺たちにそんな講義を義務化するのか

意図が全く分からん

 

 

 

 

オレには矜持がある

 

泥だらけになって汗まみれになって

かっこよくもない事をモクモクと頑張れるのには

お金と言う得るもの以外に、もっと大事なものを持ってるからなのだ

 

つまり矜持とはプライドやアイデンティティーだね

 

お金を支給するから盲目的にこの話を聞きなさい

 

ふざけるんじゃね~よ

 

 

 

ボンビー水飲み百姓には痛いところである

 

ブドウのジベレリンは失敗し

田んぼは草ボーボーでちょっとヤバい

ちょっとした月給貰える仕事もやめちゃったし

 

貰えるものは喉から手が出る程頂きたい所だが

 

 

どうしてもオレはオレのバカを曲げられない

 

 

こんな事、寝てても聞けば貰えるんだから

 

なんて言う人はいっぱいいるし、オレの事をみんなバカだと思うだろう

 

でも、オレには意地がある

 

武士は食わねど高楊枝

 

乞食でも侍は侍だ

おれは水のみ侍百姓なのである

 

 

 

しかし

この講習に対し誰も席を立とうなどと言う人はおらず

他から、あの話はおかしな話である

 

なんて声が全然聞こえてこないが

 

実に不思議な事だ

 

農家は身体も使うが脳みそも使わなくちゃならん

 

それは、お金を得るためだけではなく

色んな事を知り、理解するためにである

自分の納得できない事に安易に縋る姿と言うのは

頑固な程に拘りぬかねば完結が難しい有機農業みたいなのには向かないと思う

 

 

 

こんな事言いながら

一つ告白する

 

イメージ 2

 

連日、無農薬の田んぼの除草を頑張ってるのだが

その1か所

 

昨年カモが全部キツネにやられちゃった田んぼなのだが

 

前日機械で除草したところが

次の日行ってみると、水は澄んでその中には・・・

 

イメージ 3

 

( ̄▽ ̄;)

 

何処を除草したのか分からん程の草

 

取れた草はびっちり田んぼに浮いてるんだけれど

その下には・・・どこを取ったのか分からん程草が

 

イメージ 4

 

夕刻日が暮れる頃にも確認に行ってみた

 

イメージ 5

 

一生懸命除草機を2回も押した跡が分かる

殆ど草が消えた部分も半分くらいある

 

イメージ 6

 

ラジコンも頑張った

オレもここまで頑張ってみた

 

コナギという雑草ならここから草削りで削るという手もあるが

 

イメージ 7

 

この草、もう密集しすぎて埋める土も覆われる程

どうにもこのままでは稲さえ負けて消えてしまう

 

お米の出荷先に行って相談してきた

 

無農薬から少農薬栽培への変更したら~~~

このままじゃ収穫見込めないよ~~

 

 

あの、レディーカカだって養っていかなければならぬ身

 

泣いて馬謖を斬る

 

 

来年以降の田の状況まで考えると

それも仕方がない

 

意地だけで、家族が食えないのも困る

 

イメージ 8

 

陽入りを眺めながら黄昏るワタクシなのである

 

やれることはやった

 

無農薬頑張ってるが、鴨の手伝いも必要だ

でも、あの草、鴨も食わん

昨年もこの田んぼ、半分あの草に覆われていたし

鴨だって取れない草なんだから、オレも負けるわ

 

今日、指示された田んぼ除草剤を使う

 

他に作ってる少農薬栽培のお米と一緒のお米になる

脇にある15アールの無農薬田んぼは除草が上手く行ってるのだけれど

この田んぼとセットの田んぼなので

それも少農薬扱いになる

 

でも、その田んぼには除草剤を入れないでおこう

それでもちゃんと少農薬で出荷するよ

だから、少農薬の田んぼに、実質無農薬のお米も混ざり込むって事だね

でも、おれはそれでも満足さぁ~~

損したなんて全然思わないもん

 

 

こういう心が大事なんだと思うんだよね~~

 

 

 

そう

 

 

オレのやってる農業のエネルギーの源は

 

こころ

 

なんだよね~~

 

 

 

 

 

 

ダハハ

 

 

 

 

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2018.06.24:N,Takanoo:[野良仕事]

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