ブドウについての反省と総括(忘備録)

  • ブドウについての反省と総括(忘備録)
 

 

 

毎年の事だが

ブドウの仕事というのは、ブドウを収穫し終わった直後から始まる

 

収穫後、電気柵や鳥よけネットの回収

ボルドー液や虫殺しの散布

 

次年度使いまわしするために、ハウスナイロンの回収、収納

 

しばらく間をおいて、ブドウの木の剪定作業

 

雪が降れば、ブドウ棚の雪下ろし、保守

雪が棚上まで積もっちゃえば棚をほじくり出す

ブドウ園までの除雪は連日だ

 

春まで何とか持ち越せば

緩んだ針金など棚の補強保守、アンカーの再点検

 

そして、春の防除

ナイロンかけ

ジベレリン処理などなどと本格的なブドウ作りとなる

 

つまりは、ほとんど年中ブドウに手をかけているという事になる

激しく、長い年間のブドウ作業で得られるキンスというのは

俺んちで33アールのブドー園で良くて230万円くらいである

そこから、経費や資材代金が引かれる

俺とレディーカカの日当を計算すれば

刑務所の刑務費より安くなると思うのである

 

夫婦二人で、今の品質を維持するにはこの面積が限界だが

JA出荷の品質、味などであれば倍は出来ると思う

 

しかし、そんなつもりはない

 

美味しいものが作れるのに作らないのは農家の罪だ

いや、JAを含めた流通業界の仕立て上げた罠の様な気がする

 

流通や保存の際、痛みにくい青いトマトを収穫し、

赤くなったころ店先に並ぶ

そんなトマトが旨い訳がない、旨いはずもない

 

しかし、農産物の多くは

流通販売者の都合で収穫期も左右されているのが現実なのである

 

 

ブドウも趣向品扱いなので

野菜などと違い、生活必需品ではない

その中で、日持ちや旬を先取りした販売などで

シーズンを待たずして先行して早期被覆早期出荷ブドウが販売され

御盆を前に最需要期になる

そのため、その頃にはブドウの出荷が推進されるが

品質とはいうものの、それ以上に量が求められる

スーパーの棚にいっぱいブドウが並べられる事が重要なのである

 

中には、完熟で味を重視する農家もいるだろうが

やはり、相場というものも無視できないだろう

 

 

オレの場合は相場は無視

オレのペースでオレの納得で出荷する

 

 

 

 

今年は春先から天候が不順だった

 

兎に角暑かったり寒かったり

 

特に影響を受けるのが雨・・お湿りである

 

昨年に続き、今年も梅雨シーズン末期まで雨が少なかった

 

イメージ 1

 

カラカラのブドウ園に連日散水

 

イメージ 2

 

池が枯れちゃう事態にもなったが

少ししか出ない井戸で対応

 

イメージ 3

 

兎に角、この時期から収穫直前まで十分な水がないと

房の形や粒の大きさに大きな影響が出てしまう

 

酷い干ばつに加え、水が十分に潅水できなかったため

今年のブドウの粒はやや小粒で、房も小型になった

 

房が小型という事は、同じ数の粒がついて小型という事なので

粒の下、房の内側に潜り玉と言われるブドウが出来てしまった

 

兎に角梅雨に入っても降雨は殆どなく

異常な状況にあった

イメージ 4

 

それでも連日の潅水 日量ガソリン6リットル/毎日分の

エンジンポンプによる潅水は

いくらかの効果を生んだことは間違いない

 

美味しさを求めるため

オレのブドウ園は他のブドウ園に比べ極端に棚下が明るい

 

イメージ 5

 

葉や脇枝を制限して、日光を多く効率よく使えるよう工夫した作型である

そのため、水分が著しく少ない土壌だと

葉面からの蒸散による冷却機能の限界を超え

ブドウが日焼けを起こしてしまうのだが

涙ぐましい潅水のおかげで、この葉面積にしてみれば

驚異的な日焼けブドウ被害の少なさなのであった

 

このまま行けば、花振るいという着果障害があったものの

相当に熱心な摘果と房作りの甲斐あり

上等、特急品ともいえるブドウの仕上がりが見込めたのである

 

 

が・・・

 

8月上旬の台風5号の後の2日間を過ぎてからの

連日の降雨、日照不足は

収穫期の降雨による裂果軽減を目指して続けた潅水の予防措置を凌ぎ

ブドウの着色、味の仕上がりなどを大きく妨げ

収穫期の後退を推し進め

初収穫の時期が例年より1週間ほど後退したのである

 

その後の低温も影響し

ブドウの着色が一気に進み(ブドウは夜間低温で着色が進む)

甘みが増さないのに老化が進む結果となった

 

イメージ 6

 

一部、生理障害であるツートンカラーのブドウも出来たが

全体からすれば無視できる量であったが

潜り玉によるごま塩ツートンブドウの発生は過多であった

 

つまり、干ばつ傾向の中の房伸び不測の中で

しっかりした摘果と房作りは

後半収穫間際の多雨により、粒の肥大のみ顕著で、房軸の伸びが微小

そのため、潜り玉の発生が過多となったと考えられる

 

 

さらに、止むことない連日の雨のため

潜り玉、密着粒の顆粒が肥大を続け、最後にはパンク、裂果という結果につながった

 

イメージ 7

 

8月10日以降に降雨が止めば

おそらくは、最終収穫の10%増程度の収穫を得られたと考えられる

 

1997年よりブドウ栽培を始めた中でも

収量はトップクラスであったと推察できる

 

本年は、反当収量1161.76㎏で歴代9位の記録であった

 

加工用ブドウ720kgが生食で収穫出来ればと

残念に思う次第である

 

ブドウの収穫、箱詰めには非常に手間取ったが

水分を多く含むブドウは重量があり

重量ベースでは好成績の収量があり

昨年を大きく凌ぐ結果につながった

 

しかし、本年のこの収量であっても、近隣の農家平均収量に比べると

85%程度である事を明記する

最終糖度は9月5日最終収穫で26度であった

 

イメージ 8

(’06~’11年は栽培面積が43アール他は33アール)

 

収量は多かったものの、品質面で裂果などや腐りが多く

直販には向かず

その分、JA出荷量が昨年の110% 直販80%の結果となった

 

 

選果にかかる時間は通常の倍ほどになり

直販出荷は休みなく続くため

収穫開始の8月10日より収穫収量の9月5日まで

休日は1日もなく、連日の作業は午前2時に及んだ

 

このため、受注、管理、伝票発行、請求発行などの処理について

来年度には、専属の事務員を雇用し、直販数を増やす事も考える

 

そのため現在1600円の販売価格を再考する事も必要かと考える

また、直販の箱などもオリジナルのモノを考え

作業内容に見合った価格の提示も必要であると考えざるを得ない

 

 

発送のゆうパックも来年3月の値上げが発表され

当方の契約金額も値上げが予測される

 

 

が、値段に見合った

買われた方が満足される内容を維持することは必至であり

今まで以上に管理を徹底し、品質を一定にする努力は惜しまない

 

 

イメージ 9

 

いずれにせよ

気候の激しさは来年以降も予測され

高温や多雨なども日常化すると思われるため

来年に向け、ブドウ園の潅水設備なども充実する必要がある

 

質より量へと舵切を行わない限り

量より質というKuma仙人農園である限り

 

これはこれで、再生産可能な販売額を維持し

ブドウもお米も、生き残りをかけた勝負の頃となっているのであると

肝に銘じ、JAからの独立

 

農家としての自立を目指すことに変わりはない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/9/7

 

kuma仙人

 

 

 

 

 

 

 

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2017.09.07:N,Takanoo:[野良仕事]

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