山形の新しいお米、「つや姫」のこと③
ついに3回目に突入してしまいました。 一言に「お米がぁ~」「つや姫ってぇ~」(なぜかギャル風) と言っても、奥が深いものなんですね。 ・・・・・・・・ ① ② 一言あらまし: 山形県「“コシヒカリ”にも負けないおいしいお米を作りたい!!」 さて 品種改良は、今ある品種の中から 新しい品種に受け継ぎたい特性を考え、 交配親を選ぶところから始まります。 山形の新しい品種の開発は 山形県立農業試験場庄内支場というところで行われました。 母方に山形70号、父方に東北164号が選ばれ交配し、 そこで採取した種子を育て、 育てた種子をまた育て…といった 「世代促進」というものを行います。 そうして品種の特徴を探るのだといいます。 また、新品種開発にあたって 早い段階から良味性を追求し、 ご飯を炊いて試験していたそうです。 交配と選別を繰り返し、 その中で最も良い性質を受け継いだ稲が選ばれます。 最終的に 10万ものサンプルの中 から、1つが選ばれました。 実験的な作付が続き、その間 新品種は冷害や潮風害などに見舞われても 負けません。 とっても強い! 計画開始から10年。 平成22年。 本格的な作付が始まり、 選ばれた2,500の農家の方々も 「山形の新しい品種」に期待を込めます。 その年山形県は記録的な猛暑に見舞われましたが、 新品種は成長を早めず、順調でした。 (ふつうは暑さに成長を早めるそうです) また全国的に、猛暑によって 品質の良い1等米が占める割合を64%に 落としてしまいましたが、 新品種は 98% という驚異的な数字を叩き出しました。 ちなみに暑さに強いという特性は想定外のことだったとそう。 強運の持ち主(持ち米?)です。 22年秋、待望の全国デビューです。 「つや姫」 という名前は全国から公募し、 およそ3万4,000点もの名称の中から7点に絞り、 最終的に県民投票を参考にして決められました。 また、(財)日本穀物検定協会が行っている食味官能試験では、 つやがある、つぶが揃っている、うまみがある といった評価を受けました。 (その他詳細はぜひとも つや姫HP をご覧ください。) (私も最初に見たときに すごくつやつやしたお米だな~と思いました。 お米とかお味噌って家族が勝手に変えていても なんか気付きますよね(^^) 毎日お弁当に詰めて持っていってます。 冷めても硬くならず、おいしいんですよー。) ・・・・・・・・ いやあ、長くなりました。 しかしこうした長い道のりを経て、 「つや姫」が食卓にあがっていると思うと なんだかすごいことですよね。 今日も帰ったら、ほかほかのつや姫を食べよう! <完> ・余談 食文化が多様化する中 最近は米粉商品の普及や、 お米からパンを作れてしまう 「ゴパン」という製品も大人気のようですね。 …ゴパン、私も欲しい! ・・・・・・・・ 参考文献 つや姫HP 宮城米コメナビweb msn産経ニュース エキサイトニュース
2011.05.11