山形の新しいお米、「つや姫」のこと②

前回、お米のルーツである亀ノ尾について調べましたが、
亀ノ尾は現在でも酒米として注目を集めているんだそうです。
(長井市博士、ながいファン倶楽部さんからお教え頂きました!
 コメント参照・ながいファン倶楽部記事)

亀治の熱い想いは受け継がれているのですね。

また、亀ノ尾を蘇らせた酒造をモデルにした
「夏子の酒」という漫画もあるようです。
(1994年にドラマ化もされていました。要チェックですね)


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さて、「ササニシキ」「コシヒカリ」「あきたこまち」
そして「つや姫」など
亀ノ尾の子孫であるおいしいお米たち。
日本では現在約300種ほどの稲が作付されているそうですが、
お米の品種の総数などは正確にわからず、
年々新しくうまれる品種、
逆に消えていった品種など様々あるようです。
なぜそんなにたくさんの品種がうまれるのでしょうか。


1940年代、当時お米は不足しており、
値段を国が決め、管理していたため
農家の収入は安定していました。


しかし1960年代にはいると、
今度はお米が余るようになります。
国が買い取ったお米は売れ残り、
農家に田んぼを減らすように指示がいきます。
(また、国が管理していた日本のお米は
 世界各国にくらべ値段が高く、
 消費者がら不満の声が出ていました。)

1993年の天候不順のときに
お米の供給が間に合わず、買占めが起こります。(平成米騒動
そのとき外国からの輸入に頼ったことをきっかけに
今まで規制されていた輸入が自由になり
国はお米の管理から撤退します。


その後は市場での取引きによって
値段が決められることになります。
そうなると、今まで安定していた価格が一転、
よく売れるものもあれば、
低い値段をつけられてしまうものも出てきます。
生産者は大量生産に向き、よりおいしく見た目の良いお米を
作ろうという動きになり、
各産地間でますます切磋琢磨しあうようになりました。


各都道府県には奨励品種というものがあり、
普及するべき農作物の優良な品種を各々定めています。

近年山形県では
昭和40年代後半から60年代にかけて勢いのあった、
「ササニシキ」を奨励し、主として作付してきました。
“銀シャリには「ササニシキ」”と言われ、とても人気でした。
しかしその後「コシヒカリ」、「あきたこまち」に抜かれてしまいます。

そこで「ササニシキ」に代わって
「あきたこまち」と「庄内29号」を
掛け合わせた「はえぬき」へ期待を託しました。
稲が短いため倒れにくく、
味も他の品種に負け劣らずおいしいものです。
県内では瞬く間に主力品種にのしあがります。
ところが…。


やっぱり「コシヒカリ」は強かった!
全国的に作付を拡大し、
ぶっちぎりで生産量第1位の品種です。


そこで山形県では「はえぬき」、「コシヒカリ」の間の時期に出穂し
「はえぬき」と共存できる
更なる新しい品種の開発に挑んでいくのでした…。

<続>

・・・・・・・

農林水産省HP
農業総合研究センター 米づくりQ&A
つや姫HP
ASKお米のたわら蔵
いわて純情米
庄内平野のホームページ(JA全農山形)
msn産経ニュース
2011.04.28:jibaume:[●スタッフ日記]

よくわかる!(^^)!

タナベさん、こんにちは♪

今日も楽しいイラストと説明ありがとうございます\(^o^)/
とってもわかりやすかったです。
ホントに的を得たイラストを書かれますね~(^o^)
仕事中にこっそり読んでいるんですが、顔がニヤニヤしちゃいます~(^_^;)

2011.05.02:Happy♪:[編集/削除]

Happy♪ さま

こんにちは。
ありがとうございます。気合いが入ります!
お米シリーズは次回で完結予定です。
今後も楽しんで頂けますよう、精進します
2011.05.02:地場産東京事務所:[編集/削除]

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