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▼電波屋台

東京・銀座には現在、全国の自治体アンテナショップが多数出店しています。最近では、山形県のアンテナショップも銀座1丁目にオープンし、連日賑わっているとの報道でした。
機会がありオープンの翌日に寄ってみましたが、確かに凄い賑わいでした。すぐ近くにはアンテナショップの王道を行く沖縄県のお店もあります。こちらも、平日なのに賑わっておりました。
山形のアンテナショップオープンから約3ヶ月経ちますが、最近は上京の際、時間を作って有楽町駅・銀座周辺でよくよく観察していると面白い事がわかりました。
後発の(最新の)アンテナショップなのに、電波が出ていないのでは?ということです。情報という電波が。
銀座界隈では、購買力のある「おばさま族」は一様に三越の紙袋を下げています。新宿では伊勢丹の紙袋が目に付きます。普段の買い物で使うエコバックでさえ、お洒落にKINOKUNIYAですね。銀座1丁目の沖縄県のアンテナショップ角から山形県のアンテナショップ方向を見ていても、山形のアンテナショップで物を買ったらしいという人を見かけません。確かにショップの入り口前まで行って見ていると、買って出てくる人はいるのです。しかし、1ブロック歩けば誰がどこで買ったのかは解りません。三越で買い物をされた方は、有楽町駅でも東京駅でも,米沢でも判ります。(内心、お金持ち!と思いますが、、、。)つまり、山形県のアンテナショップは単なるビニールの袋に入れて、お客様に商品を渡してくれるだけで、そこから先の広がりについては、どう考えているのでしょうと感じました。これって、非常にもったいない事だと思います。アンテナショップというよりはケーブルTV的発想ですね。知っている人だけ(ケーブル引いた人だけ)が見てくれれば良い、知っている人だけが買ってくれれば良いという発想は、まさに似ていませんか?どこにでも電波を発信し、情報を送るというレベルでは無いように思えます。YBCラジオを聞いていると、どこまで聞こえるか?というのをONAIR中に募集していて、遠くは神奈川、石川、岩手などから続々と「聞こえるよ」といったメールやFAXが届いているのをリアルタイムで伝えていました。
ビックサイトなどで開催されている各種展示会などに行った場合、まず新橋駅のユリカモメ乗り場で同じデザインの袋を提げた帰りの人が多数目に付く場合は、その広告のブースに立ち寄ってみようと感じます。視覚や聴覚から入った情報で後々の行動にも作用する。こういった考え方もVIにはあると思います。身近な商店にこそ、VIは必要では?と感じますが。
多種多様の商品を扱う場合、歩く広告塔こそが(実際に購入しているから紙袋を提げている訳だから)商品の価値を高めるのではないでしょうか?



2009.08.01:izumiya
[2009.08.02]
何が有効か。
[2009.08.02]
はい、お金を払ってお店の宣伝をします (country-gentleman)

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