雪中サッカーへの道
▼雪中サッカーの歴史
「白鷹町の気候風土を生かした豪雪地帯ならではのイベントを行いたい。」
第1回の雪中サッカーが発足されたのは平成10年のことでした。当時の商工会青年部では「誰も活動しない冬向けのイベント」に着目し、早い時期から様々なアイディアを模索してきました。雪球合戦、雪だるま、かまくら、雪原などのキーワードのなかで我々青年層の幼い頃の記憶に、雪の積もったグラウンドにも関わらずサッカーをして遊んでいた場面が思い起こされました。腰まであるような雪原で懸命にボールを追いかけ、汗だくになった小学校時代、雪が降るのを窓際で今か今かと心待ちにしていました。アイディアはこれで決定です。この地域の風土と、幼い頃から身近にあるサッカーを組み合わせ「雪中サッカー」が誕生しました。
第一回大会は「集客イベントに真冬の屋外は向いていないだろう」という周囲の予想の中、県内全域より多数の応募があり大盛況で開催されました。その中には日系ブラジル人、役場公務員、消防団などバラエティーに富んだチームもありました。
大会名誉会長には元清水エスパルス、日本代表、現在NHK解説で活躍中の長谷川健太氏が就任し、第2回大会では実際に来町し、多いに会場を盛り上げて頂きました。発足当初から「国際大会」を掲げ、第3回大会では韓国チームを招いて日韓の親睦と友情を深め、第4回大会では「ワールドカップ・プレ大会」と銘打ち、ワールドカップ参加各国の大使館にはたらきかけ、フランスやアルゼンティンをはじめとする多くの国より大会後援を頂いております。
第5回大会では「雪の中でのサッカー競技」という原点に回帰し、大会運営のスリム化や誰でも大会が継続できるような運営方法の見直しを図りました。「商工会青年部でなければ成り立たない事業」のままでは、いつまでたっても大会の輪が山形県、東北地方、日本全国、そして世界大会へと広がっていく事は無いのです。発足当初から掲げた「国際大会」実現への足場作りは着々と進んでいます。
そして昨年の大会は『雪中サッカー子供大会・そして未来へ〜』と銘打ち子供大会に進化しました。今年度は2回目の子供大会です。過去6年間で培ってきた大会運営のノウハウを最大限活用し、雪中サッカーならではの面白さを感受性豊かな子供たちに伝えたい。そして楽しさの輪が世界に広がり、スポーツを通じての言葉の要らない友情が世界平和の足固めになってくれる事を願いながら雪中サッカーが末永く受け継がれていく事を願います。
画像 (小 中 大)
2005.01.01:ヤマシチさん
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