ハモコミ通信2018年7月号

  • ハモコミ通信2018年7月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎海苔弁はいくら?

 昨春、東京・銀座に1個千円の 「海苔弁」 専門店がオープンしました。

一番摘みの有明海苔など材料にこだわった弁当は、行列ができる人気となっています。

 同店を運営する株式会社スマイルズの遠山正道社長は、海苔弁以外にも、スープやネクタイの専門店など様々な事業を手がけ、軌道に乗せています。

 一般に、新事業には情報収集が欠かせないと思いがちですが、氏は「知れば知るほど情報に縛(しば)られ、できることの範囲が狭まってしまう」と考えています。

 また、「データや言葉では説明しにくいところに、面白さや価値を見いだすことがある」とも語っています。

 私たちの日々の業務においても、「かつてはこうだった」「他はこうしている」 「これで結果を出した」 「普通はこうしない」といった情報が役に立つ反面、その固定観念に縛られてしまうという側面はあるでしょう。

 時に、当たり前だと思っていたことを疑ってみたり、一見マイナスに思える要素を逆手に取ってみるなど、柔軟な発想で業務を見直してみましょう。

 

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<コメント>

 298円くらいで売ってそうな 「のり弁」。名前が「海苔弁」に変わった(?)だけでもやや高級感を感じます(笑)。

 まして銀座にお店を構えているとあれば、千円は決して高いというほどでもなく、むしろ良質な具材のこだわり弁当だろう、と買い手側が勝手に想像してくれますね。

 もちろん作り手側はそれに応えるだけのものを提供しているようです。海・山・畑という3種類ともこだわりが感じられます。

 同社の他のビジネスのうち、スープストックトーキョーは仙台にもお店があり、何度か利用したことがあります。

 確かに『食べるスープ』という視点がいいですね。

 既存業種の中に、異色の発想を取り入れることによってまだまだ新しいビジネスが生まれるチャンスがあるっていう手本を示してくれている遠山社長。お見事!

 それぞれの仕事において、現状の改善・改良ももちろん大切ですが、時にはカタイ頭をほぐして別次元に飛んでみたいものですね。

 


 

◎期日を守る

 日々、私たちが携わっている仕事には、それぞれに期日があります。

 期日直前になって追い込まれてしまい、質を高めるまで手が回らないということはありませんか。

 突発的なことはすぐに対処しなければいけませんが、多くの仕事は、期日までに、ある程度の時間があるものです。

 それにもかかわらず、期限ぎりぎりになってしまうのはなぜでしょう。

 原因の一つに《 まだ大丈夫 》という先延ばしの癖が挙げられます。まずはその仕事に着手し、毎日少しずつでも取り組むことです。

 大抵の仕事は工夫次第で小分けにできます。一度に処理するのは大変でも、毎日少しずつであれば、負担は少なくなります。

 その時間をどう確保するかですが、例えば「朝はこの仕事から始める」とか、「何時にはこの仕事をする」など、習慣化するのもよいでしょう。

 「大変だなあ」と思う仕事があれば、早めにとりかかること、毎日少しずつ進めることを優先して動いてみましょう。

 

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<コメント>

 まずは着手、っていうのは本当ですね。

 私もかつて「重要度は高いが緊急度の低い仕事」をついつい「先延ばし」しがちだったのです。

 なかでもとらえどころがない仕事の場合、計画に入れてはみるものの、順延順延また順延(苦笑)。

 しかしコラムにあるとおり、ちょっとでいいから着手すると、案じたような面倒くささもなかったりして、先々の進め方も見えてくるものですよね。

 今では、愛用のオリジナルカスタマイズ手帳を活用し、この手の計画実行が趣味に近い領域と感じられるようになりました(笑)。

2018.07.01:壱岐産業:[事務局ノート]