ハモコミ通信2018年4月号

  • ハモコミ通信2018年4月号

今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。


 

◎考える力

 インターネットの普及により、様々な事柄が容易に検索できます。

 しかし、それに伴って、自分自身で答えを導き出すことを疎(おろそ)かにしがちです。

 例として、昨日1日に日本全国で生まれた新生児の数や、日本人全員を同じ建物に入れて着席させる場合の建物の広さなどを考えてみます。

 検索に頼らずに、おおよその値を求めることができるでしょうか?

 これらの問いに対する正解は、恐らくどこにも載ってはいないでしょう。答えを導くには、自分の持っている知識を活用し、推論を重ねなければなりません。

 昨日の新生児数は、昨年1年間に生まれた乳児の数を365で割った値に近いのではないでしょうか。

 昨年の新生児数がわからなければ、それも様々な観点から推測する必要があります。

 建物の広さについては、着席した時の一人が占有する面積に、日本の人口を掛ければ求められます。日本の人口もわからなければ推測してみます。

 今日1日、これらの値について、あれこれ考えてみてはいかがでしょう。

 

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<コメント>

 ご存知の方も多いと思いますが、これはフェルミ推計というものです。

 あるセミナーで3問ほどやりましたが、記憶に残っているのは、「日本に電柱は何本あるか?」 というお題。

 なんと3問とも、ある女性経営者が一番でした。

 さて、コラムの問題「新生児数」を私なりにやってみました。たまたま先日聞いた話を手がかりに。

 人口80万の新潟市の1日平均葬儀数は30件だそうで、ほぼ全国平均とのこと。1億2千万人で計算すると全国の葬儀数は4500件(人)。死亡数より出生数はやや少ないことを考慮し、4000人と推計しました。さてさて…

 ネット検索してみたら、2017年の出生数は94万1千人だそうで、365で割ると約2580人。

 う~む。結構違ってるなあ(苦笑)。一つの情報だけに頼るとダメなんですね。

 


 

◎誰がために

 1917年4月、日本で初めて「東海道五十三次駅伝徒歩競争」が開催されました。現在の「駅伝」の始まりです。

 駅伝の魅力は、何といっても、地域名や母校、企業の名前が刻まれた1本の襷(たすき)をつないで、ゴールを目指すところでしょう。

 この襷には、出場選手だけではなく、サポートメンバー、監督やコーチ、家族や友人、卒業生など、多くの人の思いが込められています。

 選手はその思いも力に変えて、厳しいレースに挑みます。

 私たちの努力は、自分一人のためよりも、「誰かのために」と目的意識を他者へ向けた時に、より大きな力となります。

 仕事も「自らの生活のため」「給料を得るため」といったことはあるにしても、「お客様の喜びのため」と意識を外側に向けることで、より尊い働きとなります。

 面識のあるなしに関わらず、多くの人の支えの中で生きている私たちです。

 自分を支えてくれる人の笑顔のために、今日も1日、精一杯働きましょう。

 

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<コメント>

 この第1回「東海道駅伝」は、京都~東京間約500Kmを23人のランナーが3日間かけて激走したとのこと。去年がちょうどEKIDEN100年の記念の年だったんですね。

 駅伝っていう競技は実に日本人に向いている感じですね。海外に普及しないことを嘆いている向きもあるようですが、部外者ゆえ勝手なことを言わせていただきます。「日本でだけ行われる競技があってもいいんじゃないの?」(それってガラパゴス化?)

 『面識のあるなしに関わらず…』の一文は日本独特の「おかげさま」の世界ですが、ビジネス上 「誰かのために」というメンタリティは世界共通です。

 独特だろうと共通だろうと、いいものはいいのです。長い目で見た時、結果に表れるのは、こういう仕事の目的意識の部分がどうかということだと感じています。

2018.04.01:壱岐産業:[事務局ノート]