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ハモコミ通信2012年10月号

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僧侶についての禅講話

 僧侶はある日、家に向かう道を歩いていた。そして、村に近づいたところ、突然、どう猛な虎に襲われた。僧侶は必死に逃げ始めたが、肩越しに見ると、1匹ではなく、3匹の虎が自分を追いかけてくるのだった。

 虎は、僧侶を村から追い出し、やがて彼は断崖の上にぶち当たり、もう、どこにも逃げられなくなった。そこで、僧侶は虎に食われるよりも、崖から飛び降りることに決めた。

 しかし、驚いたことに、彼の落下は1本の蔓(つる)にさえぎられた。僧侶はその蔓に必死にしがみついた。しかし、下を見ると、崖の下にはさらに3匹の虎が彼を待ち伏せている。

「まったくの苦境だ」そう思うや否や、ネズミがちょうど上方の手の届かないところで蔓をかじっているのに気がついた。

 彼が周りを見回すと、崖に生えている野生のイチゴが目に留まった。手を伸ばせば、ぎりぎり届きそうな位置だった。そして、ちょうど蔓がちぎれて、虎のところに落ちる前の瞬間に、彼は手を伸ばし、その野生のイチゴを口に入れた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 禅講話なので、含蓄の深い話ですね。

 八方ふさがりに思える状況の中でも、良いものに焦点を当てれば感謝の人生が送れる、あなたは悪いことに焦点を当てたいか?良いことに焦点を当てたいか?という例え話として聞きました。

 

「6つの感性」 全体の話

 先月号に続き、ダニエル・ピンク氏が提唱する「ハイコンセプト~富を約束する6つの感性~」について少し詳しく見ていきたいと思います。

1.「機能」だけでなく「デザイン」
2.「議論」よりは「物語」
3.「個別」よりも「全体の調和」
4.「論理」ではなく「共感」
5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
6.「モノ」よりも「生きがい」

 脳の役割で言うと、どちらかというと左脳よりも右脳が優先するタイプのほうが成功しやすい世の中になってきている、ということのようです。

 アメリカで成功者の登竜門とも言われてきたハーバード大学のMBA(経営学修士)の合格率は約10% 、それに対して今やUCLAのMFA(美術学修士)は3%。世界的企業もMFA資格のほうを重視し出したのです。

 左脳型の仕事は、優秀で安い人件費で済むインド人や、最新のコンピューターソフトにとって代わられてしまうのだと。医者や弁護士の存在を脅かすソフトも出てきているようです。

「EQ こころの知能指数」の著者D・ゴールマン氏によると、IQ(知能指数)が仕事上の成功を左右した例は4~10%だという最新の調査結果があるそうです。

 この時代の到来はチャンス? ピンチ?

 

2012.10.01:壱岐産業:[事務局ノート]

いのちの有難さ

今年は父のほかに、親しい人が3人逝ってしまいました。
木棺の中で冷たく動かず生気が抜けてしまっている様を見ることはとても辛い瞬間です。

もっともっと長く生きたかった本人はもちろん、もっともっと長く生きてほしかった周りの人の気持ちを飛び越えて、運命なのか早世してしまった仲間たちの魂。

生きているという微妙なバランスの上に立っている私たち。
まずは、いのちの有難さ、太古から続くそのつながりに感謝。

そしていのちをとりまく大自然に敬意を払い、「今」というこの「時」を共に生きているすべての人たちの魂が躍動することが一番の願いです。

目の前の人、身近な人、縁があった人、その範囲を広げられれば最高です。
2012.09.09:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年9月号

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コラムで見つけたちょっといい話 ⑦

◎ あと一人

 今年のプロ野球の交流戦で、読売ジャイアンツの杉内俊哉投手が東北楽天イーグルスを相手に、四球一つだけというノーヒット・ノーランを達成しました。

 九回ツーアウトまで一人のランナーも出さず、あと一人で完全試合というところで、四球を与えてしまったのです。

 杉内投手は試合後のインタビューで、「完全試合をできればよかったけれど、勝つことが重要。

 無責任に真ん中に投げるよりは、コースに投げて四球のほうがいいと思った」と語りました。

「3ボール・2ストライク」の状況では、一か八かで、ど真ん中に投げるという選択肢はあったかもしれません。

 しかし、最後まで厳しく狙いを定めた投球には、チームの勝利を最優先した姿勢が表われていました。

 厳しい条件下での仕事は、私たちの職場でも少なくありません。大雑把な判断や思いつきで仕事をしていると、想定外のミスや事故が起こり得ます。

 楽を求めないていねいな姿勢こそが、最善の結果につながると心しましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 状況によっては、本来の目的から目が逸れそうになることがありますね。

 私などはまさにそんな目移りタイプ。杉内投手から学ぶ必要大です。

 

「6つのハイコンセプト」 ①

 月刊誌「致知」9月号の巻頭の言葉は、ウシオ電機会長牛尾治朗氏の「新世紀の潮流を?め」でした。

 その中で紹介されていた「6つのハイコンセプト」というのに興味を持ち、本を買ってみました。

(「ハイコンセプト ~「新しいこと」を考え出す人の時代~ 富を約束する「6つの感性」 三笠書房)

 著者は、米国副大統領を務めたアル・ゴア氏の首席スピーチライターだったダニエル・ピンク氏。訳者は大前健一氏です。

 6年前の本ですが、そのまま今に通用する内容だと思いますので、とりあえずその「6つの感性」なるものだけ今回ご紹介したいと思います。

 1.「機能」だけでなく「デザイン」 
 2.「議論」よりは「物語」
 3.「個別」よりも「全体の調和」
 4.「論理」ではなく「共感」
 5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
 6.「モノ」よりも「生きがい」

 牛尾会長は、ヨーロッパが模索したグローバル化とアメリカが生んだITによって21世紀の趨勢(すうせい)が確立しつつあるとしています。そして、上記2、3、4、6は日本が得意とするところであり、その強みを一層発揮せよ、と結んでいます。

 次月号で「6つの感性」を詳しくみていきます。

 

2012.09.01:壱岐産業:[事務局ノート]

風が吹いている

  • 風が吹いている
ロンドンオリンピックが終わって10日余り。
何だかもうずいぶん前の出来事のように思えてしまうのは私だけでしょうか?

さて、皆さんは何に興奮したでしょうか?

ずっと見ていたわけではありませんが、開会式の選手の表情っていうのはいいですね。
目がキラキラ輝いてます。

色とりどりの国旗とユニフォーム、そして肌の色。
まさにその独自の個性が、平和の中で競い合う舞台のはじまりはじまり~って感じです。

私的にはこれが一番。
なでしこが2番、女子バレーが3番かな。

番外ではありますが、普段見慣れない競技を見ることができるのもオリンピックのいいところですね。

アーチェリーっていうのは実にお見事な競技だと思いました。
何しろ、風が吹いている中で、あんなに遠いところの的に正確に当てるなんて!



さて、その風。

不確定要素の代名詞のような使われ方がされますね。

アーチェリーもセーリングもゴルフも、この不確定要素を味方につけるかどうかが勝敗を左右するわけで、そこには数々の経験に加え、風は自分の味方だ! という信念にも似た意思の強さも関係がありそうです。

ゴルフの宮里藍選手などはまさにその代表格なのかもしれません。風は私の味方だ、と。

しょっちゅう強風が吹き荒れる沖縄で育った宮里選手にとっては、荒天下でのプレーはお手のものであり、他の選手たちがスコアを落としていく中で、じっと耐え差をつけていくようです。

不確定要素に対する心構えは、人生に対する心構えと言っても過言ではないかもしれません。
人生は不確定要素だらけですから。

真摯にその道を歩み、経験を積んでいろいろなケースに上手に対処できるよう励み、失敗から逃げず、場に臨む心を養い、やるだけのことはやって結果は天に任せる・・・。


「日常」という「道」をアスリートたちに負けないように歩んでいきたい、と、ロンドンオリンピックに刺激され思っているこの頃です。
2012.08.23:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年8月号

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コラムで見つけたちょっといい話⑥

◎ 今を生きる

 「子どもが独立したら二人で旅行に行こう」「定年を迎えたら温泉巡りをしよう」と、約束をしていた矢先に配偶者を亡くし、大きな後悔に直面する人達がいます。

 長年、緩和医療に取り組んできた医学博士の柏木哲夫氏は、こうした状態を「矢先症候群」と称します。

 最愛のパートナーに先立たれた経験を持つ、日本対がん協会会長の垣添忠生氏は、「人生はいつ何が起こるかわからない。そのつどやれることをやることが大切。毎日の夫婦の会話や、互いへの思いやりを最優先にしなくては」と言います。

 すぐ謝れば長期化せずに済んだかもしれない、こじれた人間関係」「出し忘れて機を逸した手紙」「両親にもっと孝養をつくしておけばよかった」など、後悔や心のわだかまりを残してしまった状態では、明朗の心境にはなれません。

 後悔のない日々を過ごすため、思い立ったら今日やり遂げてしまうこと、お詫びが必要な相手には、思い切って今すぐ会いに行くことです。

 「ありがとう、ごめんなさい」の言葉を伝えられるのは、今の一瞬しかないと心得たいものです。

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 すぐにやることがいい、というのは誰でも知っているけれど、実際には他にもやることがたくさんあって、結局後回し。特に「謝る」なんていうのはハードルが高いですからね。

 それでも、ときには人生という大局に立って冷静に順番を考え、勇気を振り絞って行動したいものですね。

 

食券式のお店で感じたこと

「新しいお店をオープンしたので、感想を聞かせてほしい」という友人からのメールに応え、オープンして2週間後の日曜日に足を運んでみました。

 極太でコシの強い麺を濃いだし汁につけていただく武蔵野うどんのお店で、行列ができていました。

 そもそも武蔵野うどんというのは聞いたことがなかったのですが、のぼり旗の「肉汁つけ麺」というのが期待感を盛り上げ、実際味はなかなかのものでした。

 問題は、味ではなくオペレーションでした。食券式なので「美味しかったよ」とレジの人に言えず、フロアの人も導線上にいない。背中からありがとうございました、の威勢のいい声が飛んできただけでした。

 お客様の満足した顔と心からの「ごちそうさま」を聞いて、仕事への誇りや満足感が培われると思います。

 私などは、「美味しかったよ」と言われて上気するお店の人の顔を見るのがとても好きで、そのやりとりが食後の満足感を倍増させてくれるのです。

 効率はもちろん大切ですが、フロアで飛び交う言葉も、食べている人には関係のないオペレーションのことだとすれば、その音量にも気を配ってほしいですね。

 素直なその友人は、「さっそく出入口あたりに人を配置します」と改善策を受け入れたのでした。

 

2012.08.01:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年7月号

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コラムで見つけたちょっといい話⑤

 幼少期の子どもは、両親など保護者のもとで可愛がられ、大切に育てられるものです。

 好きな遊びに没頭させてもらい、食事は味付けに工夫して食べやすく調理されるなど、愛情をいっぱいに注がれます。

 成長する過程で、甘える気持ちは薄れていき、やがて自立心が芽生え、自分のことは自分で行うようになります。

 また、大人のすることを真似するようになって、厳しさを求めるようになっていくものです。

 近年、学校を卒業してもなお、生活面や経済面で親に甘える心を捨てきれない若者が増えています。

 好きなものだけを食べ、気の合う人としか話さず、人間関係も希薄化しています。これでは一人前の社会人とは言えないでしょう。

 幕末の武士・橋本左内は15歳にして自著「啓発録」の中で、親への甘えや怠け心といった「稚心」を捨てなければ、人は成長しないと自他を戒めました。

 怠け心、ごまかす心、甘え過ぎる心、厳しさから逃れる心を捨て、社会人として一人前の仕事ができるよう心を傾けたいものです。

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 ペリー来航のとき、日本の行く末を案じて行動した志士達の当時の年齢。西郷隆盛27歳、吉田松陰24歳、大久保利通24歳、木戸孝充21歳、坂本竜馬17歳、高杉晋作15歳、伊藤博文13歳。爪の垢を煎じなくては。

 

怒りの感情のコントロール

 日本アンガーマネジメント協会代表理事安藤俊介様の『アンガーマネジメント~怒りの感情のコントロール~』インパクトがあったのでご紹介したいと思います。

 

◎ 怒りについての基本的な考え方

①怒りは悪い感情ではない(防衛するためのもの)
 ⇒ 反射的に行うと失敗しやすい

②「べき」が裏切られたときにでる

③どういう時に怒るか、を決めておく!
 ⇒ それ以外はグッとこらえる(目的以外のもの)

④アンガーマネジメントとは、怒らないことではない
 ⇒ 怒りの温度を点数化する
 ⇒ 反射しないよう呪文(のようなもの)を用意する

◎ 怒りの性質

①怒りは高いところから低いところへ流れる
 ⇒ 弱い人が犠牲となる ⇒ 怒りの連鎖が生じる
 ⇒ どこかで誰かが断ち切らなければ…

②身近な対象に程強くなる
 ⇒ 身近な相手ほど「コントロールできる」という思い込み発生

③伝染しやすい ⇒ 涙と同じ

④エネルギーになる!

◎ 怒りは2次感情

1次感情が大きいほど、怒りはあふれだしやすくなります。

 

2012.07.02:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年6月号

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コラムで見つけた ちょっといい話

 またまた“ちょっといい話” シリーズです。

 

◎ 絶対はない

 シンガーソングライターとして活躍する井上陽水さんの長女・依布(いふ)サラサさんは、平成十九年に歌手としてデビューしました。

 彼女は事あるごとに、父親から「『絶対』って言っちゃだめだよ。何があるかわからないんだから」と諭されて育ちました。

 社会人となり、自分が「絶対」と思った事柄がことごとく外れ、父親の言葉が実感できるようになりました。 そのような経験を通して、「やってみなければわからない」「うまくいかなくても、きっと好転する」と物事を捉えられるようになりました。

「絶対はない」との言葉が、前向きにチャレンジするという彼女のスタンスを築いたのです。

 日常の中で、「絶対に無理だ」などと、最初から結果を決めつけてしまうことはないでしょうか。たとえ1%でも可能性がある限り、あきらめず挑戦することが、積極的な仕事への姿勢を培(つちか)います。

 未来を覗(のぞ)くことはできません。私たちは日々、予想や想像の範囲内で生きているに過ぎないのです。油断せず、悲観せず、明るい心で仕事に取り組みましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 1%の可能性を信じる力、培いたいものです。無意識のうちに10%でもあきらめがちな自分が見えます。

 さっそく今日からサラサさんを見習います。

 

◎ もしかしたら

 考えても悩んでも、良い発想が浮かばないのが世の常です。会議を重ねても答えが出ずに、問題を先送りさせているケースは多くあるものです。

 ある半導体メーカーでは、なぜか不良品が多く発生していました。原因は何なのか、改善策がないものかと、工場長をはじめ従業員一同の悩みの種でした。

 そのようなある時、四月に入社したばかりの女性従業員が、工場の敷地内を走る貨物車が目の前を通り去るのを待っていました。

 彼女は《 もしかしたら、貨物車が人間には感じられない振動を発生させ、それが原因で不良品が出るのでは? 》と思いついたのです。

 さっそく上司に伝えたところ、会社側も即座に行動へと移しました。工場周辺に振動を吸収させる水堀を造ると、それからは不良品が出なくなったのです。  何かを気づいたなら、それを間をおかずに検討することが成就への道です。気づきは必要があって生まれてくるものです。

 内に生じた気づきを外で表現する中から、物事の発展は生じると心しましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 貨物車が原因かも、っていうのは、不良品問題をかなり意識の中に取り込んでいた証拠ですね。偉い!

 そして、新入社員の思いつきに敏感に反応し、すぐに大掛かりな改善策を打ったこの会社の姿勢! これまた素晴らしいと思いました。

 

2012.06.07:壱岐産業:[事務局ノート]

ハモコミ通信2012年5月号

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コラムで見つけた ちょっといい話 ③

好評の“ちょっといい話”シリーズです。

 

◎ 尊いビリ

「一番はもちろん尊い。しかし一番よりも尊いビリだってある」

 生涯を初等教育に捧げた東井義雄氏の言葉です。氏は師範学校に入学後、マラソン部に属しましたが、四年間ビリを独占。道中「ウサギとカメ」の話を考えながら走りました。

「カメはウサギにはなれないが、日本一のカメにはなれる。俺はビリから逃れることはできなくても、日本一のビリにはなれるはずだ。ビリであることは恥ずかしいことではない。怠けることのほうが、よっぽど恥ずかしい」というのです。

 生きていく間には、最後尾を走らなければならないこともありますが、日本一立派なビリになることは、なかなか難しいことです。なぜなら、最下位になると卑屈になったり、心まで貧乏になりやすいものだからです。

 しかし最下位の味のわかる人間でなければ、困っている人、弱い人、貧しい人の気持ちなど理解できるものではありません。最下位になっている時は、得がたい勉強の機会が与えられている時であると捉え、一歩ずつ進んでいきましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 部下や我が子にサッとこんな言葉をかけてあげられたらいいですね。

 

◎ 物との対話

 営業職について十五年になるMさん。まだ駆け出しの頃、先輩から厳しく教えられたユニークな実践がありました。それは、夜休む前に、カバンの中身を徹底的に整理するという後始末の実践です。

 その方法とは、1カバンの中身をすべて出す、2カバンに入っていたものを一つひとつ机の上に並べる、3もう一度カバンにしまう、というものです。

 はじめは <何でわざわざカバンの中身を出さなければならないのか> と思っていたMさんでしたが、次第にその効果を実感するようになりました。

 書類や道具を並べていると、明日の仕事に必要なことや忘れ物に気づいたり、時には、仕事上の難問に関する名案を思いついたりするのです。

 Mさんは、この実践が単に物の整理だけでなく、物との対話のひと時であり、翌日の仕事をスムーズに始めるための準備であることを実感したといいます。

 後始末は物への感謝の表現、行為の区切りを表わすと共に、次のスタートの準備です。場面ごとに見事な終止符を打ち、好スタートを切りたいものです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 整理整頓っていうのは、本当に不思議なくらい何かに気づかせてくれますね。

 モノの整理だけじゃなく、情報の整理や心の整理も同じこと。先を急ぎたくなる気持ちを抑え、まずはしっかりと整えるべきを整えたいものです。

 

2012.05.10:壱岐産業:[事務局ノート]

致知出版社 藤尾秀昭社長 兼 編集長 講演会のお知らせ

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月刊誌「致知」。

創刊以来33年間、
いつの時代でも問われる「人間学」を一貫して探求し続けているとのこと。


出版物が氾濫する中でも、「致知」は「秘中の名花」
と多くの見識ある財界人を唸らせ、

京セラの稲盛和夫名誉会長、ウシオ電機の牛尾治朗会長など
各界のリーダーにも熱心な愛読者を持っている、

とのことです。




その致知出版社の社長でもあり、編集長も兼務されていらっしゃる藤尾氏の講演を
今年の1月に拝聴し、感動しました。


ぜひ、この話をもっとたくさんの人に聞いてもらいたいと思い、
再度の仙台での講演会を直談判。
熱意が伝わり、快くOKをいただきました!


そんな訳で不肖私が実行委員長を務めさせていただきます。

興味がありましたら、致知出版社のHPもご覧ください。
http://www.chichi.co.jp/


藤尾氏のプロフィールは以下のとおり

  昭和53年 月刊誌「致知」創刊
  昭和54年 編集長に就任
  平成 4年 代表取締役に就任、現在に至る

  主な著書 「小さな人生論1~5」「現代の覚者たち」「小さな経営論」
        「心に響く小さな5つの物語Ⅰ・Ⅱ」「プロの条件」



■ 藤尾秀昭氏講演会

   テーマ 「出逢いの人間学 ~出逢いとは人生そのものです~」


【 日時 】 5月25日(金)18:00開場、18:45開演

【 会場 】 仙台市民会館小ホール(定員500名)

【 参加費 】 2000円

【 主催 】 仙台広瀬倫理法人会

       申込お問合せは、hirose@rinri-miyagi.com(担当:米沢)
       またはこのメールに返信(当日精算券をご準備します)



すでに大口に予約も入っております。
お早めにご連絡くださいませ。
2012.04.29:壱岐産業:[事務局ノート]

震災復興まだまだこれから

2009年、弊社25周年記念事業として立ち上げた仙台ゾウ・プロジェクト。
市民プロジェクトとしてその後数々のボランティア活動を行ってきました。


3月6日~25日に東北電力グリーンプラザにて掲示されたパネルにて、
その活動の一端をご覧いただければ幸いです。







2012.04.29:壱岐産業:[事務局ノート]