今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎仕事の急所
精一杯やっているのに仕事がはかどらない、成果が十分に上げられないなど、スランプに陥(おちい)ることは誰しもあるでしょう。
どのような仕事であれ、そこには押え所や勘所があります。仕事がうまくいかない時は、往々(おうおう)にして、それを外している場合があるようです。
たとえば、仕事をする上で①目的、②準備、③順序、④方法、⑤後始末、などのあり方を見直し、改善するだけで、仕事の出来は変わってきます。
しかし、本当の急所は、①から⑤を行なう際の心持ちにあるのです。
①から⑤のポイントに、心持ちを当てはめてみましょう。
①世のため人のためという思い、
②関係者の心の一致、
③約束を守ろうとする積極性、
④働きの勢いと喜び、
⑤仕事を終えた際の感謝、
などの程度が問われることになります。
心は目に見えないだけに隠すことができます。また、その影響は気づきにくいものです。しかし、間違いなく、働きとその結果を左右する力を持ちます。
仕事の形を磨き整えると共に、良き心を添えて働きたいものです。
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<コメント>
かつて、成果を上げていらっしゃるお客様に、よくこんな質問をしたものです。
「何か特別なことをやったのですか?」
つまり成果の違いは、やり方の違い、だと思っていたのです。ところがほとんどの答えは、
「当たり前のことをやっただけだよ」
「他のところと同じだよ」やったことは同じようなことでも、「取り組みの姿勢」や「程度(強度)」に大きな差があったのです!
或いは小さな差が積み重なって大きな差になったとも言えるかもしれません。
これに気づくのに結構時間がかかりました。
◎ 変化は常に
テレビで野球中継を観ていると、「○○投手のカーブの曲がり端(ばな)を見事に打ちました」と、解説者が語っていることがあります。
打者の手元で鋭く曲がるように見えるカーブですが、実際には、投手の手を離れた後、緩やかに曲がり始めていることが、様々な実験で実証されています。
原因は眼の錯覚(さっかく)によるものですが、人の感覚や思考についても、似たようなことが起こり得ます。
急に変わったように思える出来事も、気づかないだけで、実は以前から変化が始まっていた、ということがあるのです。
「急速に高齢化が進む社会」「急激に円安が進行した」などと耳にする場合も、必ずしも正しい表現とはいえないかもしれません。
社会情勢や文化、経済、自然環境など、変化は常に起こっています。
特に、経営者や幹部社員には、変化に敏感であることが求められるでしょう。
魅力あるサービスや商品開発のため、時代の要求をいち早く察知して、タイムリーな業務改善を押し進めていきたいものです。
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<コメント>
確かにその通りですね。急にといっても、大抵の場合は前兆があるものですね。それをどう捉え、どう行動していくか。
昨年だったでしょうか、カラーコーディネーターT氏の講演で、「最近、企業のカラー戦略として、ロゴの色使いが変わってきた」というのを思い出しました。
先生は、SUNTORYの水色、SOFTBANKの黒・グレーの組合せなどを例に挙げていらっしゃいました。
似たような例ではKOKUYOなどもそうだと思いました。
あまり強い主張をよしとせず、調和を大切にする、という世相を表わしているのでしょうか。
< 実験 ~「ありがとう」と「疲れた」~ >
プラス言葉とマイナス言葉。
耳タコの話ではありますが、それを伝える人の伝え方や熱意などで、改めてそうだな、となったりします。
ご存知のとおり、マイナス言葉とは次のようなものです。
疲れた、だるい、できない、ムリ、うぜえ、もうだめだ、やりたくない、どうせ・・・
そして、プラス言葉はこんな感じ。
できる、やる、ありがとう、幸せだなぁ、うれしい、感動した、やった!、なんとかなる、ツイてる・・・
先日、ドリームフィールド代表の 阿部侑生さんの講話を聞きました。
『 モチベーションが勝手に上がる!言葉の魔法と脳の働きについて 』というテーマでした。
数あるプラス言葉、マイナス言葉の中で、それぞれ最強のものがあるというのです。
プラスの王様は、「ありがとう」マイナスの王様は、「疲れた」だそうです。
いかがでしょうか?
この講話を聞いた人の中に、プラス言葉とマイナス言葉の実験をしたことがある、という方がいました。
言葉が動物や植物、さらには水の結晶にも影響がある、ということは、本でも読んだことがあります。
特に水の結晶、みかんの実験はすごい結果でした。
でも実際に自分でやったわけではありません。
ということで、論より証拠。プラス言葉とマイナス言葉の影響について、まったく疑念はありませんが、この目で見てみたいと思ったのでした。
8月1日から始めたばかりなので、結果が出るのはだいぶ先だと思いますが、乞うご期待!
弊社ホームページで経過報告をさせていただきます。
http://www.iki-sangyo.co.jp/