生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎問いを発する(ハモコミ通信2016年1月号②)
何事にもよく気がついて、積極的に動ける人に共通していることがあります。それは、問題意識を持って、仕事に取り組んでいることです。
問題意識は、どのようなことにも関心を持ち、よく見て、考えるところから芽生えてきます。
問題意識とは、答えを求める心であり、問いを発する意識のことでもあります。
例えば、
「お客さまに喜んでもらうためにできることはないか」
「職場を明るくするために何ができるか」
「いきいきと生活するにはどうすればよいか」
「家族が仲良くするには何をすればよいか」
など、身の回りをよく見ていると、問題がたくさんあることに気がつきます。
ここで、気をつけたいことは、他人の問題ではないということです。
本当の問題意識とは、「自分には何ができるか」を問うことであって、周囲の人たちを責めるために問うのではありません。
正しい問題意識のある人は、人間としても成長していく人だといえるでしょう。
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<コメント>
いよいよ9月。1年の2/3が終わりました。年初に立てた目標をふり返ってみる良いタイミングだな、と感じました。
何しろ私は欲張りなので、仕事目標、家庭目標、個人的目標、それぞれにさらに細かく項目建てして、たくさんの目標を年初に掲げます。
問題意識に根差した目標は、多少のブレがありながらも、なんとか叶えるべく、工夫をして取り組んでいるなぁ、と。
そこがあいまいなものは、いつの間にか消えてしまっていることに気づきます。皆さんはいかがでしょうか?
頓挫したといってがっかりする必要はないと思っています。もう一度心を澄ませ、芽生えてくる問題意識に耳を傾けて、思いを新たにするなり、修正するなりすればよいのだから。
気温はまだまだ夏そのまんまですが、日の出日の入りなど、着々と季節は進んでいますね。
そのタイミングでこのコラム。自分自身の問題意識をなぞる良い機会でした。
◎プラスの視点で捉える(ハモコミ通信2016年11月号②)
日常の中でヒヤリとしたり、ハッとした出来事を指す「ヒヤリハット」という言葉があります。
一方で、東京都のある老人ホームでは、思わずニヤリとしたり、ホッとした言葉や振る舞いを「ニヤリホット」として記録しています。
たとえば、スタッフが目を離した隙(すき)に、 車椅子から立ちあがろうとした入居者がいた場合、 通常は「ヒヤリハット」として、見守りが強化されるでしょう。
しかし、「ニヤリホット」の観点では、「歩こうとしてがんばっている」と記録します。
この記録がケアマネージャーの目にとまり、この入居者のケアプランは、自分で立つこと、歩くことを目指すものへと変更になるそうです。
小さな気づきを軽視せず、災害を未然に防ぐことは大切ですが、同じ物事をプラスに受け止めることもできます。
「ニヤリホット」は、周囲への温かいまなざしから生まれると共に、場を明るく和やかにする働きがありそうです。
家庭や職場で「ニヤリホット」な出来事を報告し合ってみませんか。
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<コメント>(2016年当時のものをほぼそのまま掲載)
「ニヤリホット」すばらしいネーミング!そして斬新な取り組みに拍手!
名前からして、ヒヤリハットの意識は根底にあり、安全に十分配慮した上で、さらに高みを目指す姿勢でしょう。
ヒヤリハットだけだと、入所者の今ある能力を超えることはなさそうです。
ニヤリホットは人間の持っている可能性を引き出すという点で、明るくて積極的でふんわりと柔らかい愛のある取り組みと言えますね。
身近なところで取り組めないものかなぁ。