生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎褒め(ほめ)言葉の貯金 (ハモコミ通信2014 年3 月号②)
人を褒めることは、案外難しいものです。褒めたことが、逆に 《 言葉の裏に何かありそう 》 と警戒されてしまうこともあります。
褒めるには、その時だけ口先でやろうとしないことです。
同僚やよく顔を合わせる人であれば、本人がいない時、いない場所でその人の美点を褒め、言葉の持つエネルギーを蓄えることが大切です。
他の人の前でその人の長所を語ることで、いわば 「褒めエネルギー」 は静かに蓄えられます。どこへ行こうとも、このエネルギーは自分についてきてくれます。
まず家族を相手に「褒め貯金」を始めたFさんは、「『お父さんのおかげ・・・』と家族から慕われるようになったよ」と、笑顔で同僚にも勧めています。
褒められ、自分を肯定されることで、心が温かくなります。
その温かさは、褒めた側にとっても温もりとなり、人間関係の潤滑油となってくれます。
お互いに認め合い、肯定し合うことで、職場や家庭におけるプラスのエネルギーを充満させていきましょう。
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<当時のコメント>
褒め貯金、いいですね。「褒めエネルギーは静かに蓄えられ、どこへ行こうともついてきてくれる」 この表現が気に入りました。
直接言いにくい場合、例えば、メモ帳に相手のいいところを書き出す、なんていうのもいいのかもしれません。
あるセミナーで、奥様のいいところを 100 個書いてください、と言われて 30 個しか書けなかったことを思い出しました。
その続きをやろうと、システム手帳に、家族全員の名前、職場の同僚、友人の名前をズラリ書き並べ、いつでも「いいところ」を書きこめるようにしました。
少しずつやろう、と思っていたものの、途中で止まっていました。せっかく思い出したので、続きをやろうと思います。
<今のコメント>
確かに続きはやりましたが、100個には至りませんでした(笑)。
◎私の教科書(ハモコミ通信2014年4月号②)
「私の周りには、善いもの、悪いもの、美しいもの、醜いもの、なにからなにまで揃っている。そのすべてが、今日から私の教科書だ」
映画女優の故・高嶺秀子さんが、14歳の時に、心に誓ったという言葉です。
5歳の頃から子役として活躍し、経済的にも親族を支える立場にあった彼女は、学校にほとんど通えませんでした。
冒頭の誓いは、《 同じ年頃の友達のように、学校に通いたい 》 という思いを抑えて、自らの宿命を受け入れる、覚悟の言葉だったのでしょう。
「人生の勉強はどこにいてもできる」 という言葉通り、後年は文才も発揮し、日本エッセイストクラブ賞を受賞するなど、随筆家としても名を残しています。
人が生きていく環境は様々です。恵まれた環境にある人もいれば、「もっと時間があれば」 「手本となるような先輩がいない」 という人もいるでしょう。
しかし、そこがあなたの学校です。たとえ今、不本意な境遇にあっても、身の回りのすべてを教科書として、いつでも、どこにいても成長できるはずです。
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<今のコメント>
「そこがあなたの学校」 という言葉には、置かれた環境のせいにすることなく、今できるベストを尽くす、といった覚悟が感じられますね。
事実は同じでも、受け止め方を変えただけで、良い方向にも悪い方向にも進むことができる、ということは、人生を真摯に歩んできた方には納得のいく話でしょう。
何かがうまく行かない時、自分以外の人、もしくは環境や時代のせいにするのは、ある意味ラクなことではあります。したがって多くの人がそうしがちです。
多くの人の中には、かつての自分も含まれています。そして、周りのせいにしないと決めてからでも、自分では気づいてないところで周りのせいにしてしまっている自分に気づくことがしばしばです。