生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎さ、ひっくり返そう。
株式会社そごう・西武の2020年正月広告より
大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。
ここまで読んでくださったあなたへ。
文章を下から上へ、一行ずつ読んでみてください。
逆転劇が始まります。
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<コメント>
先日、ある方が講話の中で紹介してくださったポスター。「さ、ひっくり返そう。」で検索していただくと出てきます。
リアルタイムに新聞でご覧になり、記憶に残っている方もいらっしゃるかもしれません。
兵力士(炎鵬関)が凛と立っている上部にこれらの文章が並んでいます。
下から上へ読んでみて、と書いてありますが、読みにくいでしょうから、並べ替えたのが以下です。
土俵際、もはや絶体絶命。
わたしはただ、為す術(すべ)もなく押し込まれる。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
今こそ自分を貫くときだ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
それでも人々は無責任に言うだろう。
どうせ奇跡なんて起こらない。
わたしは、その言葉を信じない。
大逆転は、起こりうる。
お見事としか言いようがありませんね。プロの技です順番を変えるだけでこうも意味を変えられるとは!
コピーライティング術はさておき、我々も「打つ手は無限」と心得て、あきらめずに進みたいものです。同時に、土俵際に持ち込まれる前に対策を打つ心構えも必要ですね。
◎曖昧な質問
曖昧な表現は、近しい間柄での雑談では好まれる場合がありますが、業務上の会話においては避けるべきでしょう。
例えばAさんが、Bさんの担当している翌月のスケジュール表の作成について、作成済みかどうかを知りたいとします。
この時、ありがちなのは、「Bさん、翌月のスケジュール表はどうなっていますか?」という聞き方です。
この聞き方の場合、状況によっては、表の完成について聞かれているのか、スケジュールの内容について聞かれているのか、Bさんは判断に迷ってしまいます。
完成について知りたいのなら「完成していますか?」、スケジュールの内容について知りたいのなら「来月のスケジュールを確認させてください」というように、質問や要求を明確にすることでBさんの負担が少なくなります。
「どうなっていますか?」「どうですか?」という質問のように、様々な解釈が生じてしまう表現は他にもあるでしょう。
職場において、曖昧な表現は相手への負担となることを知り、はっきりと簡潔に伝えたいものです。
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<コメント>
耳が痛いコラムです。
「どう、って何がですか?」と聞き返されることしばしば。
文章だと読み返して、これで意味が通じるかな、と精査することができるので何とかなっていると思いますが、会話はそうはいきません。
お恥ずかしながら、これ以上コメントするより、反省して改善するだけです(苦笑)。