今月はいつもどおり街ネタ2つです。生活に取り入れたり、仕事で生かすなどしていただけると本望です。
◎気づく人
Yさんの同僚のKさんは、何事にもよく気づきます。
例えば、Yさんが髪を切れば「髪型素敵ね」と声をかけてくれたり、疲れている時には「体調が悪そうだけど大丈夫?」と気遣ってくれたりします。
そんなKさんに周囲の変化に気づく秘訣を聞くと、よく観察することだと答えました。
Kさんは、出社をするとまずは職場を見渡し、人に挨拶をする時には、相手の表情をよく見て、心の状態を測るというのです。
「目移りする」や「目を奪われる」など、目は心と同じ意味で使われることがしばしばあります。
周囲をじっくり観察することは、周囲に心を向けることであり、それは気づきを促すことになるのでしょう。
「ハインリッヒの法則」で言われるように、大きな事故の前には、軽微な問題や些細(ささい)な変化があるはずです。
その違和感に気づくには、日常をしっかり捉えておかなければ、変化も分かりません。
変わりなく見える、日常の些細な変化に気づける観察力を養いたいものです。
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<コメント>
『目は心と同じ意味で使われる』というフレーズには驚きました。言われてみれば確かにそうですが、なかなか気づかない視点ですね。
気づかないと言えば、本当にこういう細かな変化を感じ取るのが苦手です。つまり心をしっかりと添えて見てないことがバレバレです(苦笑)。
仙台育英野球部に今年迎えられた猿橋善宏部長は、実は高校時代の同級生。しらかし台中、松島中野球部を全国大会に4回出場させた実績の持ち主です。
彼が松島中を定年退職する直前に、モーニングセミナーで講話をするというので聴きに行きました。
一番印象に残ったのは、監督として生徒一人一人をじっくり見る、ということに真剣であることでした。
名将と凡人の差を感じたひと幕でした。
◎感情とうまく付き合う
私たちは時に怒りを感じることがあります。
その対象や内容は様々ですが、怒りを感じている間はなかなか仕事がスムーズに進みません。
そうした時、私たちには何ができるでしょうか。
1つは深呼吸です。怒りを感じても、深呼吸することによって気持ちが落ち着きます。
深呼吸は心をリラックスさせる効果もあります。
もう1つは、完璧な人間はいないと意識することです。
誰しも癖や欠点を持っていて、その場面ばかりを見てしまうと受け入れられないでしょう。
自分を含め完璧な人はいないと理解することで、気持ちが楽になります。
また、人や物事の短所ばかりでなく、その人の長所に意識を向ければ、見え方も変わります。
嫌な面に目が向きがちな時は、良い面だけを意識して見ましょう。今まで気づかなかったことに気づけるかもしれません。
怒りをなくすのは難しいですが、それとどう向き合うかは自分次第です。できることを工夫しながら、感情とうまく付き合っていきたいものです。
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<コメント>
アンガーマネジメントの先生から、怒りは第二次感情だと学びました。つまり怒りという感情が出る前に、第一次感情というのが出るというわけです。
悲しい、不安、苦しい、後悔、困惑、恐怖…こうした一次感情が積み重なって怒りという感情は生まれるのです、と。
怒りそのものが突然発生することはなく、そこには必ず何かあなたの「こうあってほしい」「こうあるべき」が裏切られたことから生まれた感情が潜んでいる、と。
二次感情であればこそ、6秒間やり過ごすと落ち着くとも習いました。『どう向き合うかは自分次第』ということが一番のポイントですね。