今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎雨晴れて笠を忘る
「雨晴れて笠忘る」という諺(ことわざ)があります。
雨がやんで、天気がよくなると、今まで役に立った笠(傘)のありがたさを忘れてしまうように、苦労を乗り越えて楽になると、それまで受けた人の恩義を忘れてしまうことをたとえています。
年末の慌ただしい日々の中で、この1年間受けてきた「ありがたさ」を、ついつい忘れてしまいがちです。
お客様、同僚、家族など、多くの人の恩恵を受けながら1年間を過ごすことができた私たちです。
新入社員は、多くの先輩の支えがあって仕事を覚えたことでしょう。
上司は、部下の働きがあって、日々の業務を円滑に進めることができたはずです。
仕事一つを挙げても、様々な人の支えがあったことを忘れてはならないでしょう。
今年も残すところあとわずかとなりました。
年の終わりだからこそ、1年間お世話になった人や物に、「ありがとうございました」と感謝の言葉をかける日を持ちたいものです。
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<コメント>
雨がやんで傘を忘れてしまう。。。
忘れ物としてはよくある話ですが、考えてみると、感謝の気持ちがないから忘れ物をする、とも言えますね。
年末のこの時期は、まさにお世話になった方々を思い出し、年賀状やお歳暮など、感謝の気持ちを表す時期です。
人だけでなく、家、車、服、その他身の回りのあらゆる物にも1年間大変お世話になってきたのでした。
ぜひこの機会に、物に対しても感謝の気持ちをもって大切にメンテナンスしようと思いました。
◎泳げるようになるには
何か物事を習得する際、最も良い方法は何でしょうか。
水泳を例にあげると、泳ぎの苦手な人が泳げるようになるには、一見乱暴ですが、泳げなくても水の中に入ってしまうことです。
これは他のスポーツや語学、芸事などにも当てはまります。まずはやってみること、その中に飛び込んでみることです。
その物事の情報はもちろん必要ですが、知識や経験値が増えるほど《 やってもうまくいかないかもしれない 》《 他人(ひと)はどのようにしているのだろう 》と考えてしまって、実行に移るまでに時間を要してしまいます。
何事でも上達するタイプの人は、良いと思ったらすぐ実行に移します。
充分な情報がなくても、積極的に新しいことに取り組んでみましょう。
失敗しても、それが成長につながることは間違いありません。
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<コメント>
自分のこととしてふりかえってみると実にこのとおりです。まずはやってみる、の精神でここまできました。
ところが管理者・指導者という立場では、安全管理上の問題があるため、先回りをせざるを得ません。
事前に、必要十分な情報を与えずに何か問題が起きた場合、すぐ責任問題になってしまいます。
頭でっかちになってからでも、それを突き破る力を育むということが、より重要になってきているのかもしれませんね。