米谷仁「おバカ販促」という本より ⑥

  • 米谷仁「おバカ販促」という本より ⑥

 

2週空きましたが、またこの本を読んで気づいたこと、感じたことなどを書いてみます。

 

「アプローチブック」の章に、人の悩みについて「実にそのとおり」というフレーズが

あります。

 

(以下、引用文)

「私には、こんな悩みがあります、解決する方法をどうぞ教えてください」

そう自ら口にしたり、見ず知らずのお店や会社に相談に行ったりする人って、

ほとんどいません。

むしろ「私には悩みなどひとつもありません」「毎日しあわせです」そんな雰囲気。

街を歩いていたり、ネット上でのSNSのやり取りを見ていたりすると「世の中で一番

悩んでいるのは、もしかするとボクかも・・・」(笑)そんな風に思えるほど、世の中の

人はみな元気に見えます。

でも本当のところは、誰だって問題を抱えています。重要性、緊急性、質、数などは

人によって違えども、多かれ少なかれ、ほぼ全員、悩んでいる・・・はず。

(以上、引用文)

 

そうなんですよね、米谷氏によると、みんな「しあわせ偽装」をしている、と。

 

そういう悩みを持っている人へのアプローチ方法が問題だと氏は言います。

こんな悩みはありませんか? とストレートに聞かれると、「お前に何がわかるんだ」と

腹立たしくなる、と。

何しろ見ず知らずの人からの質問、しかも商売が後ろに見えているわけですから。

 

事例としてとりあげられているのは、不妊に悩んでいる女性への小冊子。

「私が欲しいのは妊娠ではなく赤ちゃんなんです・・・」というキャッチコピーでの

アプローチです。

妊娠しやすいカラダづくりアドバイザーという方が作ったものです。

 

悩んでいる人の気持ちに寄り添っている感じがしますよね。

悩み解決へのアドバイスを得られそう、という期待感が膨らみ、効果を上げているようです。

 

 

 

 

 

2015.07.02:壱岐産業:[事務局ノート]