米谷仁「おバカ販促」という本より ⑤

  • 米谷仁「おバカ販促」という本より ⑤

 

ダイレクトメール編の中に、

「ストーカーDM」

というのが出てきます。

 

「ん?」と思いましたが、読んでみればなるほどです。

 

理由もなく何度も同じDMが来れば、「何だ!」ということになるかもしれません。

しかし、1回だけではインパクトが薄いのも事実。

2回、3回と送られてくるものが開封されるには、それなりの理由が必要なのです。

 

ターゲットが絞り込まれている場合は、ぜひ開封して読んでほしいですし、

目標とする行動をとってもらいたいわけです。

 

 

これは同じ件で3回DMを送っている事例です。

 

1回目は普通に送るわけですが、2回目がポイントです。

 

「ゴメンナサイ!! 実は謝らなければならないことがあるんです・・・」

という手紙のタイトルだけが見えるように封入する、というもの。

 

そう言われると、何を誤るのか、気になるわけです。

そして、開封すると、

「来場をお願いしておきながら、地図を入れるのを忘れました」というお詫び文。

 

なんだ、そんなことで、と、決して悪い気はしません。

分かる人が見れば、「ははん、これは2回送るための口実だな」とわかりますが、

それとて、決していやらしくないので、むしろ笑って受け入れてくれそうです。

 

そして3回目が、ダメ押しの来場案内なのですが、2回目のユーモアが効いて、

しつこさはむしろ親近感に変わったのではないかと推察されます。

 

何しろ実際の来場率が1割を超えたというのですから、大成功だったと言えるでしょう。

 

2015.06.11:壱岐産業:[事務局ノート]