裸参りの舞台裏

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仙台大崎八幡宮のどんと祭(松焚祭)は全国一規模が大きいと言われてます。

とりわけ有名なのが裸参り。300年の歴史があると言われている伝統行事です。

 

1年のうちでもっとも寒い時期(1月14日)にわざわざ裸でお参りし、

体を冷やすのは馬鹿げている、とこれまでは仲間が参加するのを静観していました。

 

今年は、所属する団体のムードから、参加することに決め、覚悟して臨んだところ、

ここ数年来で一番というほど暖かい日となりました(最高気温10℃)。

 

これまで参加してきた人から言わせると、今年は風もなく穏やかで、ということなのですが、

どっこい、初参加者としては、十分寒く芯から冷え切りました。

 

この写真は、出発時点のもの。

平然とした顔をしていますが、覚悟を強いられた瞬間でした。

 

 

一番町通を北進~定禅寺通を西進~晩翠通を北進~国道45号線を西進と、

約1時間かけて、気を張って歩きました。

 

寒さをしのぐ手立てとして、きつく巻いた晒の中で大きく息を吸うことが一番でした。

そうするとますますきつく感じ、体の中に熱が発生するのです(たぶん)。

 

また、信号待ちの時なども、毅然として立っているのがいいと思いました。

寒がった様子は格好悪いばかりか、自分自身の心をも折れさせてしまいます。

 

そんなこんなで大崎八幡宮の門前に辿り着いたのはいいのですが、

ここから本殿~御神火までが長い長い。待つこと1時間半!

 

今年は暖かいということもあってか、参加者が多かったからなのでしょう。

ここでかなりこたえました。

 

まあ、そんなこんなでなんとか乗り切った2時間半。

帰りのタクシーの中は天国、その後の銭湯は極楽、みんなでのなおらいは最幸でした。

 

さて、私だけではないと思いますが、特に私の場合、体が冷えるとトイレが近くなる、

というのが一番の心配でした。

 

そこで、今回、紙おむつデビューしちゃいました!

股引きの下は、実はパンパース(笑)。

 

残念ながら(?)そのお世話になるようなことはありませんでしたが、

絶対的安心感をもって臨むことができました。

 

3年連続で参加すると願いが叶う、と言われている仙台大崎八幡宮の裸参り。

来年、再来年はきっともっと寒い日でしょうが、赤身の体を造って備えたいと思いました。

 

※直会(なおらい)

一般には、神事終了後の宴会(打ち上げ)とされるが、

本来は神事を構成する行事の一つである。

神霊が召し上がったものを頂くことにより、神霊との結びつきを強くし、

神霊の力を分けてもらい、その加護を期待する。(ウィキペディアより)

2015.01.15:壱岐産業:[事務局ノート]