秘密基地

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男なら誰でも子どもの頃、基地ごっこをした経験を持っているのではないでしょうか?

どこかそういう自分の城というか、隠れ家のようなものを求める性分があるのでしょう。

書斎はまさにそのものですし、行きつけのお店というのもその表れでしょう。

 

自分だけという他に、秘密感も重要なキーワード。

世の中には、看板を出さないお店があり、「知る人ぞ知る」というこだわりで

「知る人」の秘密感を満足させているのです。

 

仙台に「エルマル」「エルセコ」という秘密の(?)繁盛店があります。

看板も何もない姉妹店のスペイン風ワインバーです。

どちらもビルの地階にあり、郵便受けはあるのに、そこにすら名前を載せてないのです。

 

今はHPがありますから、うわさにさえなれば、HPを調べてやってきてくれます。

看板を出したからとて、何の前評判なしにふらっとやってくるお客さんは稀。

よほど立地がいいなら別でしょうが。

立地を売りにせず、むしろ良くない立地を逆手にとっているのが秘密基地の特徴です。

 

当然、秘密基地的空間というだけでは繁盛しません。

料理やお酒が美味しくて、価格もそれに見合ったものでないと長続きはしませんね。

そのあたり、オーナーの小森伸之さんはよーく心得ており、驚きのコスパが繁盛の元でもあるのです。

もちろん接客もGOOですよ。

2014.12.04:壱岐産業:[事務局ノート]