男なら誰でも子どもの頃、基地ごっこをした経験を持っているのではないでしょうか?
どこかそういう自分の城というか、隠れ家のようなものを求める性分があるのでしょう。
書斎はまさにそのものですし、行きつけのお店というのもその表れでしょう。
自分だけという他に、秘密感も重要なキーワード。
世の中には、看板を出さないお店があり、「知る人ぞ知る」というこだわりで
「知る人」の秘密感を満足させているのです。
仙台に「エルマル」「エルセコ」という秘密の(?)繁盛店があります。
看板も何もない姉妹店のスペイン風ワインバーです。
どちらもビルの地階にあり、郵便受けはあるのに、そこにすら名前を載せてないのです。
今はHPがありますから、うわさにさえなれば、HPを調べてやってきてくれます。
看板を出したからとて、何の前評判なしにふらっとやってくるお客さんは稀。
よほど立地がいいなら別でしょうが。
立地を売りにせず、むしろ良くない立地を逆手にとっているのが秘密基地の特徴です。
当然、秘密基地的空間というだけでは繁盛しません。
料理やお酒が美味しくて、価格もそれに見合ったものでないと長続きはしませんね。
そのあたり、オーナーの小森伸之さんはよーく心得ており、驚きのコスパが繁盛の元でもあるのです。
もちろん接客もGOOですよ。