タオルソムリエ③ うんちくなんていらない?

  • タオルソムリエ③ うんちくなんていらない?

こんにちは、新米タオルソムリエです。

 

そもそもタオルが大好き、という人も中にはいらっしゃいますが、

特に男性は、タオルなんて水分を拭き取ってさえくれれば何だっていいんだ、

という方が結構いらっしゃると思います。

 

タオルのうんちくなんかよりも、実際のところがわかればいいんだ、と。

そのとおりですね。

 

「水分を拭き取ってさえくれれば」

そう、そこに実はとても大切なポイントがあると思うのです。

 

タオルの定義は、欧米と日本で多少の違いがあるようです。

 

欧米ではまさに「湿気・水を吸い取るもの」がタオルであり、

従って普通の綿織物や紙も(ペーパータオル)広くタオルと呼ばれます。

必ずしも我々が一般的に想像する輪っか(パイル)のついた布じゃなくていいわけです。

 

日本では、元禄時代から使われ始めた「和手ぬぐい」が広く普及していたため、

欧米からやってきたパイル付の綿織物を、手拭いと区別してタオルと呼ぶようになったのです。

 

ちなみに、輸入されたばかりのタオルはとても高価だったため、日用品としては使われず、

主にマフラーとして使用されていたようです(明治初期ころ)。

 

さて、よくこんなことを聞きます。

「買ったばかりのタオルは水を吸わないんだよね」

「10回くらい洗濯すると、急にゴワゴワしてくるのよね」

「柔軟剤は使った方がいいの? 使わない方がいいの?」

 

いっぺんには答えられないので、何回かに分けてお答えしてみたいと思います。

2014.10.09:壱岐産業:[事務局ノート]