今月も、「まちネタ」(街で見つけたコラムに潜むコミュニケーションのネタ)をお楽しみください。
◎人生を照らす言葉
(前略)
「自分をきちんと見つめること」が大事だと言いました。しかし、自分をとことん責め続けることと、自分をきちんと見つめることとは全く違います。
罪悪感をもって自分を追い詰めるのではなく、「ああ、自分にはこういう暗い部分もあるのか」と認めるだけでいいのです。大切なのは、その闇(やみ)が何を教えているかを静かに感じ取ることです。
「自分は駄目だ」「人に迷惑ばかりかけて」と思うのは日本人の美徳のようにも捉えられていますが、それは安易な逃げ道にすぎません。
私たちが誰かの悪口を言ったり、欠点や過ちを責める時、よくよく内省すると、相手と同じ部分を自分も持っていることに気づきます。相手の悪口を言うのは、大抵の場合、自分に同じ要素があるからです。
自分の闇を見つめるのが恐ろしいものだから、他人に矛先(ほこさき)を向けて誤魔化そうとするのです。それが分かれば、他人への悪口は自然に収まります。「自分を見つめる」意味は、そこにあるのです。
(後略)
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<コメント>
文学博士鈴木秀子氏が、夏目漱石「こころ」を取り上げて綴っていたコラムより抜粋しました。
精神衛生上、自分を責めて深みにはまるより、辛い時は、いったんその問題を棚上げするのがいいと思います。状態がいい時であれば、しっかりと向き合うことも大切ですね。それが自分の殻を破るきっかけとなることでしょう。
心の闇は誰にでもあるんだ、と思うと少しは気が楽になりますね。私も楽になりました。
◎ 断らない力
元外務官僚で作家の佐藤優(まさる)氏は、若手社員に向けて、「『断る力』も大切ですが、二十代、三十代の若い時期は『断らない力』こそ大切だ」と強調します。
「人間の能力は不思議なもので、負荷をかけるほど鍛えられ、思いがけないほど伸びる」と佐藤氏。
現実の仕事の場でも、若手ほど、上司や先輩から急な用事や、細かな仕事を頼まれることが多いでしょう。
その時につい、《 今以上の仕事を引き受けることは難しい 》と、尻込みしてしまいがちです。
しかし本当は、忙しい時に仕事を頼まれた時こそ、自身を成長させるチャンスなのです。
「断らない力」を伸ばすポイントは、返事の仕方にあります。何かを頼まれた時は、《 できなかったらどうしよう 》という心配や不安が生じる前に、間髪容れずに「ハイ」と元気よく返事をしましょう。
ハイと受け切ってしまうと、かえって肝が据(す)わるものです。
頼まれた仕事に冷静に取り組めるようになり、やがて自分の成長へとつながっていくのです。
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<コメント>
ハイ、という返事は本当に気持ちいいですね。それだけで職場に活気がみなぎってくる感じです。
自宅でもそれを実践しているつもりだったのですが…
女房に言わせると、私の返事は「ハイ」と「ホイ」の中間くらいの時があるようです。どうやらあまり気が進まないときの返事がそうなっているようです(笑)。
まだまだ修行が足りませんね。
眼ヂカラ養成ブログ
弊社ホームページに新しい企画が誕生。
企画者としての眼ヂカラ養成講座ブログというものです。
5名で担当し、目標数は1000本。つまり1人当たり200本は書くことになります。
私たちの身の回りには商売のヒント、企画のヒントがいっぱい。それをどう感じ、どう捉え、どう表現していくか?
1000本到達時の企画力がどの程度になっているのか、とても楽しみです。