<スタッフ眼ヂカラ要請ブログ 1000連発 第4話>
街を歩いていると、ああ、夏だな、と思うものに出くわします。
店先で扇風機を回していたり、鈴虫の虫かごをおいていたり、
簾(すだれ)に団扇(うちわ)が飾ってあったり・・・
そんな中、企業の色戦略も目を引きます。
ケンタッキーフライドチキンは通常赤のイメージですが、
ご覧のとおり、青基調の店頭POPが採用されていました。
圧巻はミスタードーナッツ。
ミスドカラーは通常は黄色・オレンジ・赤。
それがご覧のとおりのブルーワールドです。
寒色系の寂しい感じはまったくなく、ひっきりなしにお客さんが入って行きました。
すぐ隣に有名某コーヒーFCがあるのですが、見ていた範囲では来店数ミスドの勝ちでした。
もちろん相葉くんのCMとか、夏限定商品やプレゼントグッズなど複合した戦略をとっているため、店舗外観だけで判断すべきことではないのですが。
ところでミスドの店舗すべてをこのようにしたわけではありません。
全国8店舗限定企画のようで、東北では仙台のこのお店(クリスロード店)のみ。
店舗改装にかけた費用と収益を見比べて、来年あるいは冬の戦略に活かすのでしょうね。
ケンタッキーやミスドのように、すでに色のイメージが一般化されているところは、
このような切り替えが功を奏しますね。
別の例では、マクドナルドやローソンなどが景観保護地域などで茶色を使っていたりすると、「ああ、気を遣っているんだな」となるわけです。
浸透した色のイメージを逆手にとっているわけですね。
ただし、一歩間違うと残念な結果に終わると思われます。
例えば、同じ青でも、寂しい感じがすると人は行きたくなくなると思います。
ラーメン屋さんが青い看板で涼を表現、といっても、ちょっと無理がありそうですね。
みんなが冷やし中華を求めているわけではないのですから。
BY Y.HASEGAWA