弊社経理 I さん のコラム
今回はまちネタではなく、弊社経理担当の I さん に原稿をお願いしてみました。
◎ 人助けは健康に役立つ
健康を保つために「定期的に運動をし、バランスのとれた食事をし、人のためになることをしなさい」と、あるアメリカの健康雑誌に載せられていたことを友人が教えてくれました。
その記事によると、定期的にボランティア活動を行うことは、他のどんな活動にも勝って、著しく平均余命を延ばし、そしておそらく生命力をも強化する、ということを、研究者たちが発見したのだそうです。
他の人に良いことをすると、心臓、神経系、免疫機構などすべてに良い影響を与えるとのこと。
「人々には自分の健康のために他の人々が必要である」とも書かれていたと聞いて、人は仲間と生きていく存在であることと、良いことをさせてもらえる相手がいることに感謝なんだということを再認識しました。
落ち込んでいる時、なんだか力が出ない時に、誰かを喜ばせることをしてみると元気になれると聞いたことがあります。
ちょっとしたお手伝い、ちょっとしたプレゼント、ちょっとした褒め言葉…
相手の喜ぶ顔が自分を喜ばせてくれるのですね。
◎ 泣いた赤鬼
仕事柄、銀行に通う毎日です。
先日、待っている子どもたちのために置いてある絵本の中に「泣いた赤鬼」を発見しました。
あれっ? どういう話しだったっけ…?皆さんはご存じですか?
2~3ページ読み進めると、「壱岐産業さま~」と呼ばれてしまい、次回のお楽しみに。
決して長いお話ではないのですが,3回通っても読み終わりません。
最後は銀行通いを待ち切れず、買い物途中の書店で探し、立ち読みしてしまいました(なにも銀行で読み終えてくればよかったのに)。
心の優しい赤鬼は村の人たちと友達になりたくて「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も湧かしてございます」と家の前に立て看板を出します。
でも、村人たちはそれを読んでも怖がって帰ってしまいます。
がっかりしていた赤鬼のところに友達の青鬼がやってきて話を聴き、解決法を思いつきます。
青鬼が村で大暴れし、赤鬼が青鬼を退治して、いい鬼だということをわからせればいいというのです。
赤鬼は青鬼に申し訳ないと言いましたが、青鬼の強引な勧めでそうすることに。青鬼の考え通りになり、村人たちと赤鬼は仲良くなり、毎日楽しく過ごしました。
でも、青鬼はやってきません。
ある日、赤鬼は青鬼のところへ行ってみます。すると立て看板に手紙が…
「僕は遠くに旅に出ます。君に会っているところを村人たちが見つけたら、誤解してしまうかもしれないから。離れていてもずっと君のことを思っているよ。友だちの青鬼より」
そんな内容でした。それで赤鬼は泣いたというお話です。
泣かされました。こんな自己犠牲的友情の話だったのですね。
青鬼はどうしているのでしょうか。どこかで赤鬼の幸せな様子を耳にして喜んでいるのかな。赤鬼に大きなプレゼントをした青鬼は、きっと幸せにちがいありません。
ところで、「泣く」のも体にいいようですね。泣きたい時、「フランダースの犬」はお勧めです。昔、子どもに読み聞かせていた時、言葉に詰まりいつも最後まで読めませんでした。
一年で最も寒いこの時期、毎日誰かにちょっとした親切を意識して、心の中から温めていこうと思います。