スノーシューとかんじきの違いを知りたいと思い、真冬の山形蔵王ライザスキー場で行っているかんじきツアーに申込ました。
最初はツアーじゃなくても自分でかんじきを持って行って樹氷群の中を歩いていけばいいかな?などと思っていましたが、とんでもない誤解だったことが分かりました。
リフトを2本乗り継いで、まずは和かんじきの履き方を習います。しっかり結んだので、最後までひもが緩んだりはしませんでした。
ここからは樹氷群といってもまばらなため、風をさえぎるものがありません。30分も立っていれば自分が樹氷になっちゃいそう(●^o^●)
もろに氷の粒を含んだ強風にアオモリトドマツとともにさらされました。
更に登っていくと、2枚重ねの厚手のグローブの中で指先の感覚がなくなってきました。わずかに露出している鼻と頬が痛いくらいの寒さ。視界は10mくらいで、ガイドさんがいなかったら即死、って感じでした。
30分ほどして、避難小屋がありました。お~天国!!
ガイドさんが背負ってきてくれた豚汁と持参のおにぎりでランチタイムです。
ガイドさんによれば、蔵王で遭難する人の大半は、強風を避けて宮城県側に下りるからだ、というのです。
山形側に下りるとスキー場があって助かりやすいのですが、西からの強風に向かって進むのが辛いのは体験したので容易に想像できました。
避難小屋にはストーブもあり、しっかりと体も温まり、雪中行軍再開です。
しばらく下っていくと、樹氷群からブナ林に変わりました。ここからは実に快適でした。林の中はほとんど風がないのです。音のない世界、真っ白でふかふかな新雪を分けて自由自在に歩いて行けることが楽しくなってきました。
ブナ林は夏場は笹藪が生い茂っているので、小径に沿って歩くしかありません。こんなに自由に歩けるのは2m以上の積雪があるからなのです。
そう思うとますますうれしくなってきました。
3時間半くらいのかんじきツアー、豚汁とリフト2本がついて3300円。ガイドさんからいろんなことが聞けますので、ぜひ参加してみてくださいね。