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僧侶についての禅講話
僧侶はある日、家に向かう道を歩いていた。そして、村に近づいたところ、突然、どう猛な虎に襲われた。僧侶は必死に逃げ始めたが、肩越しに見ると、1匹ではなく、3匹の虎が自分を追いかけてくるのだった。
虎は、僧侶を村から追い出し、やがて彼は断崖の上にぶち当たり、もう、どこにも逃げられなくなった。そこで、僧侶は虎に食われるよりも、崖から飛び降りることに決めた。
しかし、驚いたことに、彼の落下は1本の蔓(つる)にさえぎられた。僧侶はその蔓に必死にしがみついた。しかし、下を見ると、崖の下にはさらに3匹の虎が彼を待ち伏せている。
「まったくの苦境だ」そう思うや否や、ネズミがちょうど上方の手の届かないところで蔓をかじっているのに気がついた。
彼が周りを見回すと、崖に生えている野生のイチゴが目に留まった。手を伸ばせば、ぎりぎり届きそうな位置だった。そして、ちょうど蔓がちぎれて、虎のところに落ちる前の瞬間に、彼は手を伸ばし、その野生のイチゴを口に入れた。
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禅講話なので、含蓄の深い話ですね。
八方ふさがりに思える状況の中でも、良いものに焦点を当てれば感謝の人生が送れる、あなたは悪いことに焦点を当てたいか?良いことに焦点を当てたいか?という例え話として聞きました。
「6つの感性」 全体の話
先月号に続き、ダニエル・ピンク氏が提唱する「ハイコンセプト~富を約束する6つの感性~」について少し詳しく見ていきたいと思います。
1.「機能」だけでなく「デザイン」
2.「議論」よりは「物語」
3.「個別」よりも「全体の調和」
4.「論理」ではなく「共感」
5.「まじめ」だけでなく「遊び心」
6.「モノ」よりも「生きがい」
脳の役割で言うと、どちらかというと左脳よりも右脳が優先するタイプのほうが成功しやすい世の中になってきている、ということのようです。
アメリカで成功者の登竜門とも言われてきたハーバード大学のMBA(経営学修士)の合格率は約10% 、それに対して今やUCLAのMFA(美術学修士)は3%。世界的企業もMFA資格のほうを重視し出したのです。
左脳型の仕事は、優秀で安い人件費で済むインド人や、最新のコンピューターソフトにとって代わられてしまうのだと。医者や弁護士の存在を脅かすソフトも出てきているようです。
「EQ こころの知能指数」の著者D・ゴールマン氏によると、IQ(知能指数)が仕事上の成功を左右した例は4~10%だという最新の調査結果があるそうです。
この時代の到来はチャンス? ピンチ?