ハモコミ通信2012年6月号

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コラムで見つけた ちょっといい話

 またまた“ちょっといい話” シリーズです。

 

◎ 絶対はない

 シンガーソングライターとして活躍する井上陽水さんの長女・依布(いふ)サラサさんは、平成十九年に歌手としてデビューしました。

 彼女は事あるごとに、父親から「『絶対』って言っちゃだめだよ。何があるかわからないんだから」と諭されて育ちました。

 社会人となり、自分が「絶対」と思った事柄がことごとく外れ、父親の言葉が実感できるようになりました。 そのような経験を通して、「やってみなければわからない」「うまくいかなくても、きっと好転する」と物事を捉えられるようになりました。

「絶対はない」との言葉が、前向きにチャレンジするという彼女のスタンスを築いたのです。

 日常の中で、「絶対に無理だ」などと、最初から結果を決めつけてしまうことはないでしょうか。たとえ1%でも可能性がある限り、あきらめず挑戦することが、積極的な仕事への姿勢を培(つちか)います。

 未来を覗(のぞ)くことはできません。私たちは日々、予想や想像の範囲内で生きているに過ぎないのです。油断せず、悲観せず、明るい心で仕事に取り組みましょう。

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 1%の可能性を信じる力、培いたいものです。無意識のうちに10%でもあきらめがちな自分が見えます。

 さっそく今日からサラサさんを見習います。

 

◎ もしかしたら

 考えても悩んでも、良い発想が浮かばないのが世の常です。会議を重ねても答えが出ずに、問題を先送りさせているケースは多くあるものです。

 ある半導体メーカーでは、なぜか不良品が多く発生していました。原因は何なのか、改善策がないものかと、工場長をはじめ従業員一同の悩みの種でした。

 そのようなある時、四月に入社したばかりの女性従業員が、工場の敷地内を走る貨物車が目の前を通り去るのを待っていました。

 彼女は《 もしかしたら、貨物車が人間には感じられない振動を発生させ、それが原因で不良品が出るのでは? 》と思いついたのです。

 さっそく上司に伝えたところ、会社側も即座に行動へと移しました。工場周辺に振動を吸収させる水堀を造ると、それからは不良品が出なくなったのです。  何かを気づいたなら、それを間をおかずに検討することが成就への道です。気づきは必要があって生まれてくるものです。

 内に生じた気づきを外で表現する中から、物事の発展は生じると心しましょう。

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 貨物車が原因かも、っていうのは、不良品問題をかなり意識の中に取り込んでいた証拠ですね。偉い!

 そして、新入社員の思いつきに敏感に反応し、すぐに大掛かりな改善策を打ったこの会社の姿勢! これまた素晴らしいと思いました。

 

2012.06.07:壱岐産業:[事務局ノート]