ハモコミ通信2012年1月号

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コラムで見つけた ちょっといい話 ①

この “ちょっといい話” シリーズ。おかげさまで好評いただいてきました。今年は私の猿知恵企画はほどほどにして、これを中心にやっていきますね。

◎ むすび

住友生命保険が「日本の未来を強くするために必要なものを表わす漢字一文字」を募集したところ、「絆」が1419票を得て第一位になりました。

古来、日本では「産霊(むすひ)」という言葉を用いて、つながりを大切にしてきました。

「産」は生み出だすことを意味し、「霊」は不思議な霊妙なる働きを意味します。

「息子」や「娘」がそう呼ばれるのは、男女が結ばれ、子が生まれるからで、「産霊彦(むすひひこ)」で「むすこ」、「産霊姫(むすひひめ)」で「むすめ」となりました。

つまり「むすび」とは、大自然の力により、新たなものが生みいだされる様であり、その生み出しのために必要な働きが「むすび」なのです。

「むすび」は、連結・和合・生成を一語に含み持つ言葉なのです。 「むすび」とは、人間が発生させるパワーの根源といえます。

人と人との絆によって「むすび」が生じ、そこから建設的な物語が始まるのです。

職場においても、仲間との信頼関係が結ばれ、共に努力することで、その努力が実を結び、会社は繁栄するのです。

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パワーの根源=むすび! 確かにそうですね。



◎ 人材を育成する

農業や漁業などのいわゆる第一次産業離れは、今や世界的な傾向として見られるようです。
コーヒー豆の生産で知られる南米のコロンビアでも、農業から離れ、街中で働く若年者が増加しています。
そこで当地のコーヒー生産者連合会は、新たに
コーヒー豆作りにチャレンジする人を支援するなど、様々な取り組みを始めました。

その一つが、農園の一部を6歳の子供に分与し、
コーヒー豆の苗1000本を植えて、10年間にわたり農園経営を体験させる実習です。

豆の売り上げで目指す大学の授業料を稼ぐと同時に、経営の面白さを知ってもらうという仕組みです。
スタートは順調のようで、連合会の担当者は「2年目の今年は、760人が実習を受けている」と語り、将来に向けた広がりを期待しています。
彼らには「収穫」という喜びがあり、それが更に「売上げ」という目に見える喜びにも変わるのです。

世界に業種は様々ありますが、働く喜びを職場内で共有することが最大の人材育成であり、
企業理念の高揚となるといえるでしょう。

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「打つ手無限」(滝口長太郎氏)という言葉を思い出しました。6歳の子供に経営させる! なんと自由な発想でしょう。

2012.01.01:壱岐産業:[事務局ノート]