<椿畑の整備に駆け付けたメンバーたち>
1泊2日のボランティアツアー(総勢37名)。
今回のミッションは、島の観光目玉として今使える資源である椿畑を整備すること。
来年3月13日~5月7日に行う椿フェスティバルに向けての布石です。
初日は雨で動けませんでした。
でも実はそれが幸いした感じ。
大島では、もともとこの時期、観光客にイクラづくり体験を提供していたわけで、
雨で作業ができなくなったおかげで全員これを体験させていただきました。
鮭のさばき方を教えてくれたのは、島のお父さん、
イクラづくりと鮭鍋の指導をしてくれたのは、島のお母さんたち。
つまり・・・
旅館のご主人が、気仙沼での震災当日の衝撃映像を解説してくれているところ。
つまり・・・
気仙沼ホルモンに舌鼓を打ちながら、地元の人たちとの交流を楽しんでいるところ。
つまり・・・
いわゆるボランティアと地元の人たちの一般的な関係は、
ボランティア(主役)労働・与える ⇒ 地元の人(脇役)受け取る・感謝する
これって、一番満足するのはボランティアのほうです。
地元の人たちはありがたいかもしれないけど、満足感はありません。
この図式は初期段階だけでたくさんなのです。
今回の私たちの初日はこんな構図でした。
地元の人(主役)観光資源の提供・喜びを与える ⇒ ボランティア(脇役)喜び楽しみ感謝する
ボランティアというよりは、ほとんど観光客のノリで楽しませていただきました。
そして大いに笑いました。
宴会の席で、椿畑のご主人小野寺さんがとても喜んでいたのです。
「今日は本当の復興の姿を垣間見ることができた。みんなが喜んでくれている姿、これこそが復興の姿だ」と。
本当の復興とは、地元の人たちが与える喜びを感じる=仕事をして観光客に喜んでもらって対価を得る、っていうことですよね。
そうだとすると、今回の我々のように、今からの時期の正しいボランティア像は、与えることと同時に受け取り上手であることが必要なのかもしれません。
もちろん楽しんできただけではありません。
翌日は天気も良く、しっかり畑の整備に汗を流してきました。