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「想定外」 について
某新聞のコラムがきっかけで、いわゆる“想定外”について深く掘り下げた木下冨雄氏(京大名誉教授社会心理学者)の論説を読む機会に恵まれました。 災害は、システムの最弱点を襲う、という言葉が印象的でした。まさにそのとおりですね。
氏は、ひとくちに想定外と言っても以下のような種類があると述べています。
① 発生の確率が客観的に見て極めて低いと判断(例:隕石の直撃)
② 学問的にもごく少数者のみが発生の可能性を主張(学問水準および少数意見の取り上げ方の問題)
③ 発生確率がある程度示されていたが主観的に低確率 と判断(過信慢心、技術者倫理の問題)
④ 発生確率の存在を理解した上で、他要因とのトレードオフ※で想定から外した(コスト過大、政治的配慮等)
⑤ 想像力や情報の不足で、発生確率があるものを無視(無知、不勉強、イマジネーション力不足)
また、発生確率のことだけでなく、想定する範囲(網羅性)やリスクの影響度の問題など、リスク管理の奥の深さを思い知らされました。
①と②はとりあえずおいておき、③~⑤はそれぞれが「自分ごと」として捉える必要性を感じました。
特に④については価値観が大きく影響します。企業の理念や倫理観などを具体のレベルに落とし込む必要がありますし、一度決めて満足することなく、何度も見直し作業を行うことが求められますね。
個人レベルでも人生観、価値観をスッキリ整理しておき、結果には腹をくくる。そんな感想です。
※ 一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという二律背反の状態・関係のこと
防寒対策について
さて、続いては防寒対策についてです。これは間違いなく想定される問題ですね(笑)。
結構前のNHKためしてガッテンで見た話です。いち早く体を温めるために、首、腹、足、のうちどこを温めるのが一番効果的か? というものでした。おわかりになりますか?
足は一旦冷えてしまうとなかなか温まりにくいという特性があるようで、足については温めるというよりは冷やさないことが肝心だと知りました。
腹はどうか、と言いますと、温めた部位に極めて近い範囲のみ温まるのだそうです。
そう、正解は首です。首は太い血管が通っており、そこを温めることによって、少なくても上半身のにその温かさが広がっていくようです。逆に冷やす時も首が効果的なようです。
屋外にいる時間が長い人は、ハイネックシャツやマフラー、ネックウォーマーなどで首を温めてお過ごしくださいね。
先日、陸上自衛隊多賀城駐屯地第22普通科連隊長(岩沼以北の宮城県全域を統括)の國友昭様のお話を伺う機会に恵まれました。
TVの映像では自衛隊の装備はしっかりしているようにみえましたが、ゴムの胴長などは実際には瓦礫によって作業中に穴があいてしまい、水浸しになってしまうこともしばしばだったそうです。
もろもろ過酷な条件で働いていたことは想像していましたが、足が水浸しになっていたとは! あの時期の水の冷たさを考えると、本当に大変だったろうな、と改めて感じました。
タイプの出し過ぎにご用心 エニアグラムタイプ5
過ぎたるは及ばざるがごとし。9つのタイプそれぞれにとてもいい特徴があるのですが…。
タイプ4は感受性豊かで独創性のあるユニークな存在。深く相手の気持ちに寄り添うことができ、ひとを励まし支えます。
BUT…「自分は独特」という過度のこだわりによって、他人には理解されないと感じ、自分の世界に閉じこもってしまう傾向もあるようです。
感情をひとまず脇に置いて、客観的に現実に対応していくといいと言われています。
編集後記
仙台ゾウ・プロジェクトはホタテの稚貝を吊るすロープにピンを刺すボランティアというのを行ってきました。来月いよいよ北海道からその稚貝が届きます。